Opinionウクライナのドローンが千キロ先の製油所を焼いた。ロシアはガソリンが買えないウクライナは8月10日、国境から約1200キロのタタールスタンにあるTANECO製油所を攻撃した。ロシアの11大製油所はすべて被弾し、精製能力の4割超が停止。17地域で販売制限が敷かれ、産油大国がガソリンを輸入する事態になっている。西田 航Aug 13
Opinionゼレンスキーが「戦線を凍結する」と言い出した。プーチンが応じない本当の訳8月3日、ゼレンスキーが「前線の凍結・空での停戦・エネルギー停戦」を提案した。7月の民間人死者数は2022年4月以来最悪で、パトリオット備蓄も枯渇しつつある。ロシアのペスコフは「領土の現実を認め武装解除を」と返した。停戦交渉の現実を読む。西田 航Aug 10
Opinionシリアがロシアの空港と埠頭を取り戻す。地中海の軍事拠点は3ヶ月で共同運営にシリア暫定政権とロシアが8月9日、フメイミム空軍基地とタルトゥース海軍基地の運用を見直す合意に達した。ロシアがアサド政権時代に得た49年間の無償使用権は、3ヶ月以内の共同運営への移行に置き換わる。空港の民間区画と港の商業埠頭はシリア側へ戻り、軍事区画だけが共用として残る。ロシアにとってタルトゥースは地中海で唯一の海軍拠点であり、アフリカへの補給線の結節点でもある。ロシア側は合意についてまだ公式の発表をしていない。政権を支えて得た権利が、政権の崩壊とともに縮んでいく過程を追う。西田 航Aug 10
Opinionキーウ郊外で3歳の孫と祖父母が死んだ。ロシアの弾道ミサイルは全弾着弾した8月8日深夜、キーウ北東のブロワリ地区にロシアの弾道ミサイル6発が着弾した。3歳の女の子と祖父母の3人が死亡。全弾が迎撃されなかった。ゼレンスキーは「防空の弾が尽きかけている」と訴えた。7月はウクライナで2022年4月以来最悪の犠牲者数を記録した月だ。西田 航Aug 9
Opinionウクライナが前線から2000キロ先のロシアを叩いた。戦争に後方はなくなったウクライナ軍の無人機がエカテリンブルクのワイルドベリーズ倉庫を攻撃した。前線から約2,000キロ。ロシアが「絶対的後方」として工場を移したウラル以東への最遠攻撃だ。ゼレンスキーは「どこにも後方はない」と述べた。戦争の地図が静かに書き換えられている。西田 航Aug 8
Opinion金正恩がロシアにミサイル部隊を送った。ウクライナが「最優先目標」に指定した北朝鮮のミサイル部隊がロシア西部ボロネジ州に展開した。弾道ミサイル最大120発・発射台6基・要員90人が配備される。KN-23/KN-24型はウクライナの防空で迎撃できず、8月5日のキーウ攻撃で17人が死亡した。ウクライナ軍は「最優先攻撃目標」に指定した。北朝鮮は武器輸出国から交戦国に転じた。西田 航Aug 7
Opinionプーチンの弾道ミサイルをキーウは一発も落とせなかった。防空の弾が尽きかけている8月5日未明、ロシアはキーウをミサイル28発とドローン115機で攻撃した。ウクライナ軍はドローン98機を落とした一方、弾道ミサイル24発は一発も迎撃できず、駅で列車を待っていた乗客ら17人が死亡した。ゼレンスキー大統領は「迎撃弾があれば救えた」と述べ、2026年の防空ミサイル供給が前年の3分の1に落ちたことを明かした。背景には、対イラン軍事作戦で2,300発超から約800発まで減ったとされる米PAC-3在庫がある。三菱重工がPAC-3をライセンス生産し完成弾の対米輸出も始めた日本にとって、キーウの弾切れは対岸の話ではない。西田 航Aug 7
Opinionプーチンが爆弾8300発を投下した。停滞するウクライナ戦線で見えてきた「現実」2026年7月、ロシアが使った誘導滑空爆弾は8300発と過去最高を記録した。ウクライナは地上ロボット5万台の量産計画を発表。消耗戦が4年目に入った戦線で、両国はどこへ向かうのか。停戦交渉の現在地と日本の防衛産業への影響を読む。西田 航Aug 5
Opinionプーチンが北朝鮮外相と握手、ウクライナ支援に謝意。金正恩の再訪ロ観測が映すロシア・北朝鮮同盟の深化と東アジアへの波紋クレムリンの一室で、プーチン大統領が北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相と握手を交わした。7月19日、記念日も多国間会議もない時期の突然の訪ロである。プーチンはウクライナ戦争への支援に「謝意」を述べ、崔外相は金正恩総書記がロシアとの関係の全面的な発展に取り組むと応じた。理由の説明がないこの会談は、金正恩の再訪ロを地ならしするものではないかとの観測を呼ぶ。2024年に相互防衛を約束した両国は、いま同盟と呼ぶべき段階へ踏み込んでいる。ウクライナの戦場と東アジアの安全保障が一本の線でつながり始めた。NPRなどの報道をもとに、接近の構図と日本への影響を読み解く。西田 航Jul 21
Opinionゼレンスキーが提案する首脳会談。EU加盟交渉の開始と停戦をめぐる駆け引きを読むゼレンスキー大統領は公開書簡でプーチン大統領に首脳会談を提案し、交渉中の完全停戦と捕虜の全員交換を表明した。書簡はウクライナがサンクトペテルブルクを大規模攻撃した翌日に出された。プーチン大統領は会談を拒否しドネツク州全域の割譲を要求。一方EU27か国は6月4日、ウクライナとモルドバの加盟交渉開始で合意した。アルジャジーラ、PBS、ロイター等の報道から、日本のG7結束・エネルギー・復興への含意を整理する。西田 航Jun 6