Moneyイランがホルムズ封鎖草案を公表した。米国船を弾き、日本のガソリン代が跳ねるイランは8月6日、ホルムズ海峡の通行制限草案を公表した。米・イスラエル船を完全禁止し、その他の国にも積み荷の20%を罰金として科す内容だ。原油相場は1日でブレント3.8%高騰した。封鎖から158日目。日本のガソリン価格はすでに174円台。草案が承認されれば、さらに上がる。西田 航Aug 7
Moneyホルムズ海峡は入り口をイラン、出口をオマーンが管理して再開へ。「サービス料」折半案に米国が反発している2月28日の対イラン攻撃から5か月あまり封鎖が続いてきたホルムズ海峡が、再開に向かっている。ニューヨーク・タイムズが8月3日に報じた合意案は、湾に入る船をイラン管理の航路に、出る船をオマーン管理の航路に分ける。船は通航料ではなく「サービス料」を払い、収入は両国で折半する。米国は「きわめて危険な前例」として反発しているが、通航は1日十数隻まで落ち、6,000人の船員がいまも湾から出られない。原油の9割超をこの海峡に頼る日本にとって、料金所ができるかどうかは調達コストに直結する。西田 航Aug 5
Moneyホルムズ海峡危機が再燃、原油75ドル回復で米7月利上げ観測は46.5%に急上昇。二度目の封鎖が壊す世界経済の前提7月12日にイランがホルムズ海峡の閉鎖を宣言し、翌13日にはトランプ米大統領がイラン港湾の海上封鎖再開を表明した。原油価格は5%超上昇して1バレル75ドルを回復し、17%まで低下していた米国の7月利上げ観測はCME FedWatchで46.5%まで跳ね上がった。世界の海上原油取引の4分の1が通る海峡の封鎖は、3月に一度、ブレント原油を118ドルまで押し上げている。戦争リスク保険料の再上昇、喜望峰への迂回航路、FRBのジレンマ、そしてエネルギーの大半を中東に頼る日本への影響まで、Al Jazeera・CNBC・NYT・Bloombergなどの報道をもとに読み解く。西田 航Jul 19
Opinionトランプが停戦の「終わり」を宣言、ホルムズ海峡の通航は平時の3分の1に細るトランプ米大統領が7月上旬、トルコでのNATO首脳会議でイランとの停戦は「終わった」と明言した。商船3隻への攻撃を受け、米軍は2日間にわたりイラン関連目標を空爆。世界の海上輸送原油の約2割が通るホルムズ海峡の通航は、3週間にわたり平時の3分の1程度に落ち込んでいる。原油価格はWTIが75ドル前後まで上昇した。6月17日に署名された停戦合意はわずか3日で揺らぎ、再封鎖と部分再開が繰り返される。NBC News、The Hill、アルジャジーラ、CNNなどの報道をもとに、イランが海峡を「閉めきらない」理由と、中東原油に9割超を依存する日本への影響を整理する。西田 航Jul 11
Opinionイラン新指導者は葬送にも現れず、顔の見えない統治と膨らむ戦費が残す不確実性イランで7月上旬、故ハメネイ師の葬送に数百万人が集まった一方、後継に指名された息子モジュタバ・ハメネイ師は公の場に一度も姿を見せていない。父を殺害した攻撃で本人も負傷したとされ、誰が国を率いているのかが見えない。米国では戦費が政治問題化し、推計は250億ドルから2000億ドル近くまで幅がある。ホワイトハウスは876億ドルの補正予算を要求した。CNN、アルジャジーラ、Government Executive、Fortuneなどの報道をもとに、ポスト・ハメネイ体制の不安定さと、エネルギー安全保障を通じた日本への影響を読み解く。西田 航Jul 10
Opinion米国がイラン空爆に踏み切りホルムズ海峡の危機が再燃、NATOサミットの防衛費5%圧力と交錯する中東情勢米中央軍がイラン国内の軍事目標へ空爆を実施し、トランプ大統領は停戦終了を宣言した。イラン革命防衛隊はクウェート・バーレーンの米軍関連拠点への報復を実施し、ホルムズ海峡の緊張が再び高まっている。同時期にNATOアンカラサミットでは防衛費GDP比5%への引き上げが焦点となり、米国の対中東政策と対欧州同盟運営が交錯する構図が浮かび上がった。市場では原油先物や韓国コスピが反応し、円相場も揺れた。NPRやワシントン・ポスト、CNBCなど主要メディアの報道をもとに、危機再燃の経緯と、原油価格・海運保険・日米同盟への影響を多角的に読み解く。西田 航Jul 9
Opinionホルムズ海峡で再びタンカー攻撃、米は制裁緩和を撤回。3週間で揺らぐ米イラン覚書と日本のエネルギー生命線ホルムズ海峡で7月7日、2隻の船舶が飛翔体による攻撃を受け、うち1隻のタンカーがオマーン沖で炎上した。米国務省は同日、イラン産原油への制裁緩和措置の撤回を発表し、攻撃を「まったく容認できない」と非難した。6月17日の米イラン覚書でいったん収束した危機が、3週間で再燃した形だ。NPRやアルジャジーラ、The Hillなど世界メディアの報道から、検証メカニズムなき合意の構造的な脆さと、革命防衛隊の動向を読み解く。原油輸入の9割超を中東に依存する日本にとっての調達コスト・海運・外交への影響も整理した。西田 航Jul 8
Moneyホルムズ二重封鎖が招く食料危機。英外相警告と原油110ドルが日本に迫る本当の請求書5月19日、英Yvette Cooper外相は「世界は食料危機に向かって眠りながら歩いている」と警告した。米海軍の対イラン封鎖が4月13日に発動して36日、イラン側はPersian Gulf Strait Authorityを立ち上げ1隻あたり100万米ドル超のtollを徴収する仕組みを正式化。Brentは110〜113米ドル、世界燃料価格は2025年平均の2倍超。TIME、Middle East Monitor、CNBC、WSJ、FT、NYT、Economist、Reuters、Bloombergの報道を横断し、二重封鎖の構造、食料危機の波及経路、日本のエネルギー・食料・物流業界への請求書を整理する。西田 航May 20
MoneyPakistan経由のイラン和平提案とProject Freedom一時停止、原油100ドルの綱渡りを読み解く4月30日にPakistan経由で米国に届けられたイランの改訂版和平提案、5月6日のProject Freedom一時停止表明、5月8日の発砲再開——Strait of Hormuz情勢は外交シグナルで原油100ドル超を行き来する綱渡りに入った。CNBC、CNN、Kathmandu Post、WION、Al Jazeera、WSJ、FT、NYT、Economist、Reuters、Bloombergの報道を横断し、和平提案の中身、Project Freedomの構造、中国の隠れた仲介、そして日本のエネルギー安全保障・商船・LNG調達への含意を整理する。西田 航May 19