カリで95人が「瓦礫の下に」
現時点の死者数は224人超。うち95人がカリで命を落とした。
カリは人口220万人を超えるコロンビア第2の都市だ。繁華街のビルと古い住宅地が混在するなかに、今回の揺れが直撃した。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、5,000棟以上の住宅が損壊し、数十棟が完全に崩落した。
12日朝の時点で行方不明者の捜索が続いており、余震は100回近く観測されている。救助隊員は重機と人の手を交互に使いながら、崩れた建物の隙間を掘り進めている。
国際赤十字委員会(ICRC)はカリと周辺地域への緊急物資の搬入を開始した。ロジスティクスの課題として、主要道路の一部が寸断されており、物資が届くまでに時間がかかっているという報告がある。
デラエスプリエヤが「非常事態」を宣言した
コロンビアのアベラルド・デラエスプリエヤ大統領は地震直後に国家災害を宣言した。
「コロンビアは一つになって立ち上がる」。大統領はXにこう投稿し、軍部隊を被災地域に派遣するよう指示した。国際社会からは米州機構(OAS)と国連がそれぞれ支援を申し出た。
コロンビアはアンデス山脈の活断層帯と太平洋プレートの境界線上に位置し、歴史的に地震大国だ。2023年にも同じチョコ県でM6.2の揺れが起きている。しかし7.4という規模は2012年以来最大とされる。
今回の地震はチョコ県という比較的山あいの地域が震源になったため、交通インフラの被害が救助活動の妨げになっている。道路が落ちた地域では、ヘリコプターによる物資投下が検討されている。
「コーヒーベルト」の次の季節
震源周辺のチョコ県からリサラルダ県にかけての帯は、コロンビア産コーヒーの主要生産地「エヘ・カフェテロ(コーヒーベルト)」の西端に重なる。
コロンビアはブラジルに次ぐ世界第2位のコーヒー生産国だ。日本はコロンビアからコーヒー豆を年間数万トン輸入している。今回の地震による農業施設や輸送インフラへの被害の詳細は現在集計中だが、専門家の一部は「来季の収穫に影響が出る可能性がある」と指摘している。
コーヒー価格は2024年後半から世界的な需給逼迫を背景に上昇傾向にある。主要産地でこの規模の地震が起きたことは、コモディティ市場でのさらなる上昇圧力として受け取られる可能性がある。
日本の輸入コーヒー価格への影響が出るとすれば、2〜3シーズン後になる見通しだ。農業被害の実態はこれから明らかになる。
ソース:
- Colombia earthquake: At least 224 dead, people trapped in collapsed buildings — ABC News(2026年8月10日)
- Colombia quake death toll tops 250 as rescuers race to find survivors — CNBC(2026年8月10日)
- M 7.4 - 5 km S of San José del Palmar, Colombia — USGS
- Colombia earthquake: death toll rises — CNN(2026年8月10日)




