イスラエルAIセキュリティ「Dream」が290億円調達——元スパイウェア会社CEO×元首相が組む「主権AI」で政府インフラを防衛
イスラエルのAIサイバーセキュリティ企業Dreamが6月18日、シリーズCで2億6000万ドル(約290億円)の調達を完了した。評価額は30億ドルで前回比3倍。元NSO Group CEO×元オーストリア首相が率い、政府・重要インフラ向け「主権AI」で昨年度の政府向け売上高は3億ドルを超える。
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データセンター投資、電力調達、GPU確保。AI開発の制約がアルゴリズムから物理インフラへ移った現場を追う。
「モデルの性能が足りない」という制約は、いつのまにか「動かす場所と電気が足りない」という制約に置き換わった。
大手クラウドの設備投資額は四半期ごとに過去最高を更新し、その大半がAI向けデータセンターに向かっている。
GPUの確保競争。買えるかどうかではなく、いつ届くかの勝負になっている。大手が数年先まで押さえるため、後発は物理的に追いつけない。
電力の奪い合い。データセンター一棟の消費電力が地方都市に匹敵する規模になり、送電網の空き容量が立地条件になった。原発の再稼働や専用発電所の建設が、テック企業の意思決定事項として語られている。
冷却と土地。水冷への移行、寒冷地への立地、廃熱の再利用。これまでインフラ企業の課題だったものが、AI企業の競争力を左右している。
推論コストは、この物理制約の上に乗っている。
同じモデルでもリージョンによって遅延と価格が変わり、需給が逼迫すればレート制限が厳しくなる。プロダクト設計の前提として、計算資源は無限ではないと考えたほうがいい。
キャッシュ設計、モデルの使い分け、バッチ化。かつてサーバー代を気にして書いていたコードの発想が、AI時代に戻ってきている。