ストアカの講座は、知識を教えて実践してもらう場
ストアカのオンライン講座は、ビデオ会議ツールを通じて講師と受講者がリアルタイムにやり取りする形式だ。録画を送るだけの動画販売とは異なる。単発講座は1回で完結し、コース講座は複数回への参加を前提とする。単発かコースかは、講座を作成した後には変更できない。[2]
副業として考えるときも、得意な分野の名前だけでは講座にならない。「Excelが得意」なら、誰が何に困っていて、どの作業を一緒に練習するのかまで絞る必要がある。例えば、表の入力はできるが集計に時間がかかる人へ、サンプルデータを使って集計表を作る過程を教える、といった設計が考えられる。これは編集部の企画例であり、実在する講座や収益実績の紹介ではない。
作業を代わりに完成させて渡したいのか、相手が自分でできるように教えたいのか。この違いを先に考えると、サービスを選びやすくなる。成果物を納める仕事を検討しているなら、ココナラの最初の出品と料金の決め方も比較材料になる。
登録前に、本人情報と活動を示すページを用意する
ストアカの講師登録そのものに試験や特定の資格は求められていない。ただし、講座の審査、本人の顔写真、氏名またはビジネスネーム、活動履歴が分かるSNSやホームページのURL、本人確認、電話番号確認などの条件がある。ビジネスネームを使う場合も、その名前で活動する本人と分かるリンクが必要だ。[3]
登録資格が不要という説明は、何を教えても無条件で掲載できるという意味ではない。 教える内容が掲載条件に合うかは、プロフィールの準備とは別に確認する。ストアカでは、スキルを伝えない施術や、外部商品の購入を目的とした講座などは掲載できないとしている。[3]
実績の説明では、担当した仕事と、教えられる範囲を対応させたい。チームの成果をすべて自分一人の実績にしたり、受講後の収入や転職成功を保証したりせず、どの作業をどの程度説明できるかを書く。受講者は肩書きの大きさより、自分のつまずきを相談できる相手かを判断する必要がある。
会社員が始める場合は、勤務先の副業手続きと、業務資料や顧客情報を持ち出さずに教材を作れるかも先に確かめよう。職場で使う実データをそのまま教材にする必要はない。練習用に用意したデータでも、教えたい操作と判断を再現できるか検討できる。
最初の講座は、受講後にできることを一つ決める
ストアカの公式ガイドは、対象者と学べる内容を明確にし、初回は1〜2時間程度の講座にすることを勧めている。この時間は運営側が示す目安で、講座の内容や練習に必要な時間に応じて設計する。[1]
教える項目を増やす前に、受講後の到達点を書き出したい。前述の集計表の例なら、「表計算を全部学ぶ」では広すぎる。用意した表から集計し、結果が正しいかを確かめるところまで、と区切れば、必要な説明と練習を選べる。
講座ページの下書きには、少なくとも次の内容を具体化しておくとよい。
- 対象者と前提:どこまで操作できる人を想定し、何は説明しないか。
- 当日の内容:説明、受講者の練習、質問の時間をどう配分するか。
- 持ち物と準備:必要な端末、ソフト、サンプルデータをいつ用意してもらうか。
- 終了時の到達点:何を自分で操作でき、どの成果物を持ち帰れるか。
自分が操作する速さだけで時間を決めると、受講者が迷う時間や質問の時間を見落としやすい。初めて扱う人のつもりで説明を声に出し、操作と待ち時間を含めて一度通してみる。時間に収まらなければ、説明を早口にするより、到達点を狭める判断ができる。

講座ページの承認と、日程の公開は別の工程
ストアカの単発講座は、タイトルや内容、受講料、画像、先生情報などを入力し、プレビューで確認して公開を申請する。公式ヘルプは、審査に土日祝日・年末年始を除く3営業日かかると案内している。下書きは受講者には見えず、申請した時点でも承認済みではない。[4]
準備の順序は、次のように分けると抜けを見つけやすい。
- 先生情報と講座内容を整え、プレビューで対象者・当日の流れ・料金を確認する。
- 公開を申請し、審査結果や修正依頼に対応する。
- 承認後に開催日時、定員、価格などを設定し、予約を受け付ける日程を公開する。
講座ページが承認されても、予約可能な日程を公開する工程が残る。先生登録はブラウザから行い、iOS・Androidアプリでは登録できない点も、公式ガイドに記載されている。[1]
初回の開催日を決める際は、審査の日数だけでなく、修正や接続確認の余裕を持たせたい。仕事が終わる時刻と講座開始時刻を同じにせず、端末の準備や受講者への連絡を含めて時間を確保する。開催できる枠を先に増やしすぎるより、準備から終了後の対応までを一度見通せる日程が考えやすい。
受講料の全額が手元に残るわけではない
ストアカの登録費・掲載費・月額費は無料だが、サービスが成立すると販売手数料がかかる。初めての受講者をストアカが集客した場合は、オンライン講座で30%、対面講座で20%。自己集客は10%で、いずれも手数料に別途消費税がかかる。同じ生徒への2回目以降の手数料は10%で、初回が講座の場合はその開始以降に適用される。[5]
「自分のSNSで告知した」だけで、自己集客の扱いになるとは限らない。 自己集客は専用URLからの申し込みが条件となる。また、手数料を下げるために、そのURLをストアカ内やストアカのユーザーへ送ることは禁止されている。募集前に公式の判定条件を確認したい。[6]
収支を考える際は、受講料から手数料とその消費税を引き、教材や機材など自分が負担する費用も分けて書き出す。教える時間だけでなく、教材の作成、連絡、練習、振り返りに使う時間も数える。初回の準備時間と、同じ教材を使う次回の準備時間は異なるため、一律の時給や月収を先に置かず、実際の記録を残すほうが判断しやすい。
受講料にはジャンル別の下限もある。一般には1,000円からで、「ビジネススキル」「IT・リスキリング」「副業・起業・キャリア」は2,000円からとなる。安く試したい場合でも、自分の講座に適用される最低価格を確認する必要がある。[3]
公開前に、説明と実際の進め方を照合する
講座ページが完成したら、受講者の立場で読み直そう。「初心者向け」なのに未説明の操作が必要になっていないか、持参するソフトや端末が曖昧ではないか、説明した到達点を時間内に扱えるか。例えば表計算の講座なら、受講者が同じソフトを使うか、ファイルを開けるか、画面共有を見ながら操作できるかを確かめたい。接続やファイルの準備に時間を取られると、予定していた練習に入れないためだ。
初回を終えた後は、予約数だけでなく、説明に時間がかかった箇所、繰り返された質問、練習に足りなかった時間をメモする。次の講座では、その記録をもとに対象者の説明や内容を調整できる。継続できる副業かは、受講料と集客だけでなく、準備を含む負担と教えられる範囲から考えたい。
実際に始める際は、ストアカのオンラインレッスン用ガイドから最新の登録・審査手順を確認できる。まずは一つの講座案について、対象者、到達点、当日の流れ、必要な準備、料金を下書きにまとめるところから進めよう。
まとめ
- ストアカで教える準備は、得意分野を挙げるだけでなく、受講者が何をできるようになるかを一回分に絞ることから始まる。
- 講座の掲載審査と日程公開は別の工程。修正や練習の時間も見込み、予約を受け付ける状態まで確認する。
- 手数料は集客経路や開催形式で変わる。準備時間と費用も記録し、受講料だけで副業の収支を判断しない。
出典・参考
- ストアカ「オンラインレッスンをはじめる(ご利用ガイド)」
- ストアカ「講座掲載クオリティガイドライン」
- ストアカ「教えるにあたって審査や条件などはありますか?」
- ストアカ「講座を開設する【単発】」
- ストアカ「利用料について」
- ストアカ「ストアカの手数料・利用料はいくらですか?」
いずれも2026年10月21日確認。公開・更新日の記載を確認できないため、利用時にはリンク先の最新条件をご確認ください。







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