Opinion
ガザ武装解除は「合意」も撤退の順序は平行線のまま——国連決議2803は通ったが検証も資金の出し手も未定
イスラエルとハマスが「合意」に至ったガザ武装解除案は、国連安全保障理事会が決議2803として承認し、多国籍の「安定化部隊」派遣の枠組みが整った。だが肝心の撤退順序と武装解除の順序をめぐる溝は埋まっていない。イスラエルは段階的撤退の前提としてハマスの完全武装解除を求め、ハマス側は撤退が先だとする立場を崩していない。検証メカニズムをどの機関が担うのか、安定化部隊への資金と兵力を誰が拠出するのかも決まらないまま、合意という言葉だけが独り歩きしている。仲介国のエジプト・カタール・トルコも、それぞれ異なる思惑を抱えたまま板挟みになっている。CNBCやAxios、Newsweekなど主要メディアの論調を手がかりに、何が決まり、何がまだ決まっていないのかを整理する。
西田 航
