最初に、製品名より担当する仕事を絞る
マネーフォワードの採用サイトには、エンジニア、プロダクトマネージャー、デザイナー、ビジネス、コーポレート、研究開発などの募集入口がある。家計管理の「マネーフォワード ME」を知っていても、その製品に関わる求人だけが選択肢とは限らない。職種と担当するサービスを組み合わせて探せる構成になっている。[1]
たとえば、QAはソフトウェアの品質を確かめ、改善する仕事だ。公式のQAエンジニア・SDETのオープンポジションは、応募先を決めきれない人や、役割を聞いてからエントリーしたい人を対象としている。書類選考を通過すると、希望と経歴に合ったポジションを案内するという。[2]
ただし、オープンポジションにも応募資格がある。このQA募集には、ソフトウェアテストの基礎知識・経験、テスト自動化の知識や経験、WebサービスでのQA業務経験などが並び、エンジニア経験を含む3年以上という条件も記載されている。応募先を相談できることと、未経験者向けの募集であることは同じではない。[2]
同じQAでも、一つの製品の品質を継続して改善する仕事、テストの自動化を進める仕事、不具合や品質のデータを分析する仕事では、使う経験が変わる。これまでの職種名だけでなく、「何を改善し、どこまで担当したか」で募集内容と照らし合わせると、自分が話を聞きたい役割を絞りやすい。[2]
給与は、募集の金額と固定手当を一組で読む
マネーフォワードの給与を調べるときは、社員全体の平均値と、特定の職種で提示される金額を分けて読む。応募判断に直接使うのは、選んだ求人の条件と、その後の選考で提示される条件だ。
具体例として、公式の「SRE・インフラエンジニア/MLプラットフォーム・東京」の正社員募集を見る。SREはサービスを安定して動かすための仕組みや運用を整える仕事。この募集では機械学習の基盤のうち、デジタルバンクや金融サービス向けのインフラを担うとしている。AWSでの設計・構築・運用など、実務経験を求めるポジションだ。[3]
同求人にある給与は月給制で、次のように記載されている。金額はこの募集の条件であり、マネーフォワード全職種の共通レンジや平均年収を示すものではない。[3]
| 項目 | MLプラットフォームのSRE募集にある記載 |
|---|---|
| 月額 | 584,000〜917,000円 |
| 年額 | 7,008,000〜11,004,000円 |
| 月額に含む固定手当 | 170,064〜266,988円 |
| 固定手当の対象時間 | 所定・法定時間外および法定休日労働45時間分、深夜労働40時間分 |
| 賞与 | 半期ごとの評価を踏まえ、高評価者に支給する場合があるハイパフォーマンス賞与。会社業績によって支給されない場合もある |
月額の全額を基本給と見なしたり、賞与を必ず受け取れる金額として足したりしないことが、比較の要点になる。現職と比べるなら、基本となる報酬、固定手当、変動する賞与を同じ区分に置き、面談では提示額の内訳と、時間外労働・深夜労働の手当の扱いを確認したい。
また、固定手当の対象時間は実際に毎月その時間働いているという実績ではない。勤務の実態を知りたい場合は、配属予定チームの業務の繁閑や、障害対応の役割を別に聞く必要がある。このSRE募集には運用・オンコール体制の立ち上げも業務として挙がっており、夜間などの対応範囲は具体的な質問になる。[3]
英語は、全社の方針と求人の要件を読み分ける
マネーフォワードの公式FAQは日常業務で英語を使うかどうかは職種やポジションによって異なると案内している。エンジニア組織の共通言語の英語化や研修についても説明し、英語での就業経験がなくても問題ないとしている。[4]
一方、先ほどのMLプラットフォームのSRE募集は、英語をビジネスレベル・TOEIC700点相当以上、日本語をJLPT N2相当以上としている。相当資格がない場合は、原則として一次面接後に会社指定の試験を受けるという案内もある。[3]
QAのオープンポジションもTOEIC700点以上を挙げつつ、TOEIC以外の資格や経験がある人には相談を案内している。相当資格がない人は、選考過程で会社指定の試験を受ける。英語で働いた経験、保有する資格、応募時に求められる語学力は、それぞれ別の確認項目になる。[2]
応募を検討する人は資格の点数に加え、英語を使う場面を確かめるとよい。会議、仕様書、チャット、他拠点との相談のうち、どこでどの程度使うのか。自分ができることを具体的に伝えれば、必要な準備や学習との距離も把握しやすくなる。研修の案内だけで個別求人の要件が免除されると考えず、選考で確認する項目として残しておきたい。
在宅勤務ができても、出社する日と時間制度を確かめる
マネーフォワードの公式FAQと福利厚生ページは、原則週2日、推奨は週3日のオフィス出勤と案内している。在宅で働ける環境を整えていることと、出社せずに働けることは異なる。[4][5]
MLプラットフォームのSRE募集にも、原則週2日の出社が必須、週3日以上を推奨と記載されている。会社や業務の状況によって変わること、出社曜日は所属チームで異なることも条件に含まれる。東京の拠点へ通えるかを考えるときは、週の日数だけでなく、曜日やチームで集まる機会も確認したい。[3]
働く時間にも、会社共通の案内と個別の条件がある。FAQではコアタイムのあるフレックスタイム制を基本に、一部では職種に応じて裁量労働制や基本勤務制を導入していると説明する。SREの当該求人は専門業務型裁量労働制とし、適用条件によってフレックスタイム制となる可能性も記載している。柔軟な勤務という印象だけで判断せず、自分に適用される制度と、チームで業務に当たる時間帯を確認したい。[4][3]
応募先が決まらないときは、確認したい仕事を持って面談へ
マネーフォワードの採用FAQでは応募前のカジュアル面談を受け付けている。専用フォームを使うか、希望するポジションから応募して備考に面談希望を書く方法が案内されている。複数のポジションに関心がある場合は、求人を一つ選び、備考で複数ポジションの選考希望を伝える手順だ。[4]
面談前には求人の記載と、自分が聞きたいことを短く対応させておくと話を進めやすい。たとえば、この2職種なら次のように具体化できる。
- QAを検討する人:製品の品質改善とテスト自動化のどちらを主に担いたいか。過去に担当した工程と、相談したい配属候補を整理する。
- SREを検討する人:インフラ構築だけでなく、運用の立ち上げや障害対応をどこまで担えるか。オンコールの体制や出社曜日を質問する。
これまでの仕事を整理するには、ジョブ・カードと職務経歴書の違いも参考になる。製品や事業の全体像を知りたい人は、マネーフォワードの企業解説から読み進められる。
応募先を選ぶ軸は「マネーフォワードで働きたい」という会社への関心から、どの製品・チームで何を担いたいかへ、一段具体化することだ。その役割に対する給与と、英語・働く場所・時間の条件を一緒に確かめれば、応募する理由と、条件提示までに解消したい疑問を整理できる。
まとめ
- マネーフォワードの中途採用は職種と担当サービスから絞る。オープンポジションでも、募集する仕事の経験や応募資格を読むことが必要だ。
- 給与は個別求人の内訳で比べる。固定手当を含む月額や、支給されない場合もある賞与を区別すると、提示条件を判断しやすくなる。
- 英語力、出社曜日、時間制度は配属先と結び付けて確認する。全社FAQで制度を知り、求人と面談で自分に適用される条件を具体化したい。
出典・参考
- 株式会社マネーフォワード「採用情報」公式ページ
- 株式会社マネーフォワード「エンジニアオープンポジション:QAエンジニア・SDET」公式求人
- 株式会社マネーフォワード「SRE・インフラエンジニア:MLプラットフォーム・東京」公式求人
- 株式会社マネーフォワード「採用に関するFAQ」公式ページ
- 株式会社マネーフォワード「福利厚生・制度」公式ページ
採用情報は2026年11月3日確認。募集状況・条件は変更されるため、応募時は各公式求人を確認してください。カバー写真:Kampus Production/Pexels。採用面談のイメージです。







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