まず資格の種類と有効期限を確認する
Microsoft認定には職務ごとの知識・技能を対象とするロールベース認定のAssociate、Expertと、特定分野のSpecialtyがあります。これらは取得に必要な要件をすべて満たした日から1年間が有効期間です。一方、基礎知識を扱うFundamentals認定は失効しません。[1]
| 手元にある資格 | 更新を考えるときの起点 |
|---|---|
| Associate/Expertのロールベース認定、Specialty認定 | 有効期限を確認し、期限前の更新評価へ進む |
| Fundamentals認定 | 有効期限がなく、資格維持のための更新は不要 |
この表はロールベース認定・専門認定とFundamentalsの比較です。Microsoft Office Specialistなど、ほかの資格区分まで同じ条件と考えないでください。
「Microsoftの資格を持っている」という記憶だけでは、必要な手続きを選べません。履歴書に書いた略称や受験した試験の番号から、Microsoft Learnに表示される正式な認定資格名までたどると、別の資格の更新ページを開く取り違えを減らせます。
無料更新は期限前6か月、延長は元の期限から1年
更新評価を受けられるのは、有効期限まで6か月以内になった対象資格です。早く合格しても、延長の起点は合格日ではなく、もともとの有効期限になります。[2]
たとえば、有効期限が6月30日の資格を3月に更新したと仮定すると、新しい期限は翌年の6月30日です。早めに合格しても有効期間を損しないため、準備が整えば期限近くまで待つ必要はありません。
期限の最終日に受けようとすると、時差も問題になります。公式FAQは期限の日付・時刻をUTC、つまり協定世界時で扱うと説明しています。日本の日付だけで締切を判断せず、Learn上の表示を確認し、余裕のある日に受けるのが確実です。[3]
編集部からの提案はカレンダーに「有効期限」だけでなく「更新できる時期に入ったら資格ページを開く日」も入れることです。締切の通知だけでは準備に使える期間を見落としやすくなります。
更新評価のページで、今の学習範囲をつかむ
Microsoft Learnにサインインし、プロフィールの資格一覧で該当する認定資格を開きます。更新可能なものには更新のボタンが表示されます。通知メールは登録や受信設定に左右されるため、自分のプロフィールで期限を確かめる方法を持っておきましょう。[3]
次に、更新ページにある評価対象のスキルと無料の学習教材を見ます。たとえば「Identity and Access Administrator Associate」の更新ページには、ユーザーのアクセス権を点検するアクセスレビュー、サインイン時の条件を決める条件付きアクセス、IDのライフサイクルに関するワークフローなどが挙がっています。[4]
取得当時に使った教材だけを読み返すより、今の評価範囲から準備を組み立てる方が、何を補うべきかを絞れます。たとえばアクセスレビューなら、職場で担当している権限の棚卸しと関連づけて考える。未経験の領域なら、先に公式教材で目的と操作の流れをつかむ、という進め方です。
実際に操作して学ぶ場合は、教材と利用を許可された検証環境を使いましょう。学習のために職場の本番設定を変える必要はありません。
公式FAQの評価時間の目安は約45分ですが、これは準備学習を含む総時間ではありません。[3] 「45分だけ空ければ終わる」と予定を組まず、学習範囲を見てから受ける日を決めると無理がありません。無料の学習教材へはMicrosoftの更新案内から進めます。
失効・不合格・廃止予定では手続きが変わる
更新評価と、資格を取得するための試験は別の手続きです。通常の試験を受け直しても、保有資格の更新にはなりません。失効前なら更新評価、失効後なら必要な試験による再取得、と分けて考えます。[3]
| 今の状態 | 次に確認すること |
|---|---|
| 更新評価に不合格だった | 有効期限前なら再挑戦できる。初回不合格後はすぐ再受験でき、2回目以降の受験後は少なくとも24時間空ける |
| 有効期限が過ぎた | 無料更新では戻せない。現在必要とされる試験と、資格の提供状況を確認する |
| 資格の廃止が予定されている | 更新できる期限が短くなる場合がある。Learnの個別の案内と期限を確認する |
再挑戦の待機時間と、廃止予定による更新期限の扱いは公式FAQに示されています。[3] 廃止日が自分の有効期限より前に来るケースでは、普段と同じ感覚で期限近くまで待たないことが大切です。
この違いは予算を立てるときにも関わります。まず手元の資格がまだ更新できるかを確認すれば、取得試験の申込みを考える前に、無料更新の対象かどうかを判断できます。失効後の再取得で見るべきなのは、現在提供されている資格の要件です。以前受けた試験が今も使えるとは限りません。
複数の資格は、それぞれの更新日を管理する
Expert認定の取得時に前提となったAssociate認定が失効しても、それだけでExpert認定まで失効するわけではありません。資格ごとに更新が必要です。[3]
複数持っている人は資格名ごとに「現在の有効期限」「更新ページのURL」「受ける予定日」「更新後の期限」を並べると管理しやすくなります。合格後はLearnの期限が更新されたことを確認し、次の予定も入れ直す。ひとつ受かった安心感で、もうひとつの資格を置き去りにするのを防ぐためです。
また、資格の維持と、仕事で必要な技能の補強は分けて計画できます。更新で見つかった苦手分野を翌月の学習に回すなど、資格の期限を学び直しのきっかけにすると、直前の対策だけで終わりにくくなります。セキュリティの基礎を体系的に学びたい人は、情報セキュリティマネジメント試験を仕事と両立して学ぶ方法も参考にしてください。
まとめ
- ロールベース認定・専門認定は失効前の無料評価で更新する。Fundamentalsのように更新不要の区分もあるため、資格名から確かめる。
- 更新に早く合格しても、延長は元の有効期限から1年。学習と再挑戦の余裕を取って受ける日を決める。
- 失効後は再取得が必要になる。廃止予定の例外や複数資格の期限も、Learnの資格ごとの表示で管理する。
出典・参考
- Microsoft Learn「Microsoft Credentials expiration policy」(英語、2026年11月1日確認)原典
- Microsoft Learn「Microsoft認定資格を更新する」(2026年11月1日確認)原典
- Microsoft Learn「Microsoft認定資格の更新に関するよくある質問」(2026年11月1日確認)原典
- Microsoft Learn「Microsoft Certified: Identity and Access Administrator Associateの更新」(2026年11月1日確認)原典
カバー写真:Kaboompics.com/Pexels(Pexels License)。Microsoftによる推薦や、実際の受験画面を示すものではありません。







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