熊谷正寿の手帳術は、何をどの順番で書くのか?
熊谷式の手帳術は長期の希望と、今年・今日の行動を行き来する構成になっている。最初に夢を整理する用紙と、毎年の行動を管理する用紙では、役割が違う。[1]
| 書く順番 | 主に使う用紙 | 決めること |
|---|---|---|
| 1 | やりたいことリスト | 自分は何を実現したいか |
| 2 | 夢・人生ピラミッド | 何を優先し、どの分野が偏っているか |
| 3 | 未来年表 | 何年に実現し、そこまで何をするか |
| 4 | 今年の重点目標 | 今年、具体的にどこまで進めるか |
| 5 | DWMY ToDoリストなど | いつ、どんな行動を繰り返すか |
予定欄だけを埋めると、目の前の用事は管理できても、それが何のための時間かは見えにくい。熊谷式では予定を決める前に目標と期限を書く。日付のない希望と、目的の見えない作業をつなぐところに、この構成の特徴がある。
やりたいことリストと人生ピラミッドの違い
最初の「やりたいことリスト」では、人生で実現したいことを、6つの分野に分けて書く。公式マニュアルが挙げるのは、健康(美容)、心・精神、教養・知識、プライベート・家庭、社会・仕事、経済(物・お金)だ。仕事や収入だけに絞らず、生活全体を見るための分類である。[4]
たとえば「仕事に役立つ知識を身につける」と「家族と過ごす時間を増やす」は、どちらも予定を使う。別々の欄に書き出すと、一方を増やすために他方の時間を使いすぎていないかを考えられる。これは使い方を説明するための例で、熊谷氏自身の記入内容ではない。
次の「夢・人生ピラミッド」は、書き出した希望を整理し、分野ごとのバランスと優先順位を見る用紙だ。公式では基礎・実現・結果という段階を設け、各項目に優先度の高いものから記入する。最後に、自分が目指す姿をまとめる。[5]
リストは希望を広げるため、ピラミッドは希望の位置関係を考えるために使う。 最初から実現可能性だけで絞ると、そもそも何を望んでいるのかが残らない。まず書き、その後で優先順位を考える順序がわかりやすい。
未来年表の書き方。期限と現在の差を埋める
「未来年表」では実現したい年と現在の状態を並べ、その間に必要な行動を年ごとに書く。公式マニュアルは現在との差を数値化し、達成年から現在へさかのぼって計画する方法を案内している。[6]
ここでは、仕事用のWebサイトを公開したい人を例にする。以下は編集部が作った架空の記入例で、公式用紙の記入例を転載したものではない。
| 考える項目 | 記入例 |
|---|---|
| 実現したい状態 | 仕事の実績を紹介し、問い合わせを受けられるサイトを持つ |
| 期限 | 2027年6月に公開する |
| 現在の状態 | 掲載できる実績の原稿は0本 |
| 公開に必要な内容 | 実績紹介3本、プロフィール、問い合わせ先 |
| 2026年中にすること | 掲載候補を3件選び、公開の可否を確認する |
| 2027年にすること | 原稿・写真を揃え、表示と問い合わせの動作を確認する |
「サイトを作る」という希望も、現在の原稿数と必要な内容を並べれば、次にする作業が見えてくる。期限だけを書くより、足りない材料まで書くほうが、今日何を進めるかを決めやすい。
公式の未来年表は12年と10年の用紙を使い、最長22年先まで期限を設定できる。ただし、1年の始まりは1月に固定されていない。4月や誕生日など、自分が管理しやすい日を起点にしてよいと説明されている。長い年表を一度に完成させることより、実現したい状態と期限を対応させることから始めたい。[6]
今年の重点目標から、毎日・毎週の行動へ
未来年表で今年の行動が見えてきたら、「今年の重点目標」に移す。ここでは昨年の実績と改善点を踏まえ、今年に行う具体的な行動を決める。目標ごとに用紙を分ける構成なので、複数の目標を一つの大きな言葉で済ませずに考えられる。[7]
先ほどのサイト公開の例なら、「実績紹介を3本書く」を、候補の選定、原稿作成、掲載許可の確認などへ分ける。さらに繰り返す仕事は「DWMY ToDoリスト」で、毎日・毎週・毎月・毎年のどこに置くかを決める。D・W・M・Yは、それぞれ日・週・月・年の周期を表す。[8]
たとえば「毎週水曜日の朝に30分、実績紹介を書く時間を取る」なら、実行する曜日と内容が決まる。これは編集部の例であり、公式が定めた時間配分ではない。単発の作業と、習慣にしたい作業を分けておくと、繰り返しの欄も使いやすい。
時間を増やせないときは、足す行動だけでなく、減らす行動も考える。公式の「やらないことリスト」は、やめることと、それによって得られる利点を記す用紙だ。「何を頑張るか」と「その時間をどこから作るか」をセットで決めるために使える。[9]
2027年版はどれを選ぶ?3つのパックの役割
2027年版の発表では、初めて一式を揃えるスターターパック、毎年の管理に使う行動手帳・思考手帳パック、夢の整理に使う夢手帳パックが案内されている。外側のバインダーは付属しない。[2]

| パック | 主な用途 | 発売時の税込価格 |
|---|---|---|
| スターターパック | 夢の整理と、毎年の行動・思考の管理を一式で始める | 7,700円 |
| 行動手帳・思考手帳パック | 夢手帳を持っている人が、年ごとの管理用紙を揃える | 5,500円 |
| 夢手帳パック | 長期の希望や人生計画を整理する | 2,200円 |
価格は2026年9月30日の商品説明資料による。購入時は最新の価格、用紙のサイズ、手持ちのバインダーとの適合、同梱物を確かめたい。発売記念のバインダー特典は、発表上の期間が10月30日17時までだった。[10]
2026年11月5日時点では、公式の商品ページと無料お試しPDFへのリンク先はメンテナンス表示になっている。公式オンラインマニュアルは閲覧できるため、記入方法は先に読める。購入やPDFの取得は、ショップの再開状況を確認してから進めたい。[1][11]
手帳に書いた目標は、どう見直すのか?
熊谷式の構成では、希望を一度書いて終わりにせず、今年の実績や改善点、繰り返す行動の進捗へ戻れる。予定どおりに進まなければ、目標の大きさ、使える時間、必要な準備のどこに差があるのかを見る。公式マニュアルも、進捗に応じて行動目標を調整するよう案内している。[7]
手帳へ書くこと自体が、成果を保証するわけではない。持ち帰れるのは、希望・期限・現在地・次の行動を、別々に書いてつなぐ方法だ。仕事の計画なら、相手の承諾や予算など、自分だけでは決められない条件も行動の横に残しておくと、計画を見直す材料になる。
熊谷氏の創業、interQ、GMOの事業転換については、熊谷正寿の経歴をたどる記事で詳しく紹介している。
まとめ
- 熊谷氏の手帳術は、希望を書き出す用紙と、期限・日々の行動を管理する用紙をつなぐ構成。最初から予定だけを埋める方法とは、考える順番が違う。
- 未来年表では、期限と現在の状態を比べ、必要な行動を逆算する。長期の希望も、今年・毎週の仕事へ分けると、次の一歩を選びやすくなる。
- 2027年版の各パックは用途が異なり、バインダーは別。購入前に、必要な用紙と公式ショップの再開状況を確認したい。
出典・参考
- クマガイ☆スタイルSHOP「夢が、かなう手帳。byGMOの使い方」
- GMOインターネットグループ「『夢が、かなう手帳。byGMO』2027年版を販売開始」(2026年9月30日)
- 熊谷正寿公式サイト「SNSまとめ9月30日」(2026年10月1日)
- クマガイ☆スタイルSHOP「やりたいことリスト」
- クマガイ☆スタイルSHOP「夢・人生ピラミッド」
- クマガイ☆スタイルSHOP「未来年表」
- クマガイ☆スタイルSHOP「今年の重点目標」
- クマガイ☆スタイルSHOP「DWMY ToDoリスト」
- クマガイ☆スタイルSHOP「やらないことリスト」
- GMOインターネットグループ/PR TIMES「2027年版を販売開始」商品説明資料(2026年9月30日)
- クマガイ☆スタイルSHOP「無料お試し版」への導線(2026年11月5日確認)








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