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米30年債が2007年以来の高さに戻った。ベッセントが1兆ドルの財布に手を伸ばした理由と、日本国債への波及
米30年国債の利回りが8月18日に5.34%をつけた。リーマン・ショック前の2007年以来の高さである。景気が過熱したわけでも物価が急に跳ねたわけでもないのに、世界でもっとも安全とされてきた資産が売られ続けている。ベッセント財務長官は8月19日に買い戻しの上限を20億ドルから最低40億ドルへ倍増させ、8月24日には1兆ドル近い財務省一般勘定を原資に充てる案が報じられた。それでも利回りの低下はいずれも1日しか続いていない。40兆ドルの政府債務とGDP比6%の財政赤字という土台は動かないままだ。日本の10年債も8月17日に2.930%と30年ぶりの高さをつけ、ドル円は159円前後で推移する。8月28日のウォーシュFRB議長のジャクソンホール講演を前に、住宅ローンと輸入コストへの波及まで整理する。
西田 航

