Opinion死者2,011人・致死率46%。承認ワクチンのないエボラが、コンゴで記録上もっとも速いペースで広がっているコンゴのエボラ流行が死者2,011人に達した。広がっているブンディブギョ株には承認されたワクチンも治療薬もない。紛争で医療が止まった土地に入ったことが、記録上最速の拡大を生んでいる。西田 航Aug 14
Healthコンゴのエボラが300人超の死者。ワクチンの効かない型が突く世界の備えコンゴ民主共和国東部で広がるエボラ出血熱の流行が、死者300人を超えた。6月25日時点で確定患者1,155人・確定死亡304人。WHOは5月17日に国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)を宣言した。今回の原因はブンディブギョ型で、過去の流行で使われたワクチン「エルベボ」が効かない。WHOは5月28日、同ワクチンの使用を非推奨とし、レムデシビルや抗体医薬を臨床試験の候補に挙げた。承認された治療はなく、紛争・飢餓・援助縮小が対応を阻む。コンゴでは17回目、前回流行からわずか5カ月での再発である。既存の対策が通じない型の流行が突く「世界の備えの穴」を、日本の感染症対策・創薬基盤・国際保健への関与という観点から読み解く。西田 航Jul 2
Health半年に1回の注射でHIVを防ぐ。南アが始めた予防の転換と、米国の支援撤退南アフリカのラマポーザ大統領は6月5日、半年に1回の注射でHIV感染を防ぐ予防薬レナカパビルの配布開始を宣言した。臨床試験では女性5300人で100%、別の試験でも96%の予防効果を確認。6州の360施設で2年間に約45万6000人へ届ける計画だが、米国の支援削減と供給の限りが効果に影を落とす。NPR、UPI、PBS、NEJM等の報道を踏まえ、日本の国際保健・製薬・予防医療への示唆を整理する。西田 航Jun 7
Engineeringコンゴで再びエボラ、感染1,205人に拡大。WHOがPHEIC宣言、日本の感染症防御体制が問われるWHOが5月16日、コンゴ民主共和国とウガンダで広がるエボラ流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」と宣言した。原因はブンディブギョ型エボラ。5月27日時点の累計報告は1,205件、死亡264件で、ウガンダのカンパラでも市中感染が確認された。コロナ以降4件目のPHEICで、ブンディブギョ型向け既存ワクチン・治療薬の効果は限定的。WHO・米CDC・BBC・欧州CDC・ガーディアンの報道を横断し、空港検疫・医療体制・海外駐在員・コルタン/コバルトのサプライチェーン・国際支援という5つの経路から、日本の感染症政策と企業活動に問われる備えを読み解く。西田 航May 30
Healthワクチンのないエボラが国際緊急事態に。ブンディブギョ型の流行が問う備えの空白WHOが2026年5月17日、コンゴ民主共和国とウガンダで広がるエボラの流行を「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」と宣言した。原因はエボラウイルスの一種ブンディブギョ型で、よく知られたザイール型と違い承認されたワクチンも治療薬も存在しない。中心はDRC北東部イトゥリ州で、5月23日時点の疑い例は968件、死者は216人以上に急増。首都カンパラでも越境例が確認された。WHO、UN News、CDC、ECDCの情報を横断し、備えの空白という教訓と、国際保健に日本がどう関わるべきかを読み解く。西田 航May 25