ザッパラスは何の会社?現在はグループの経営管理を担う
現在の株式会社ザッパラスは占い関連事業を営むグループの経営管理を行う会社だ。公式の会社概要では、代表取締役は溝上雅俊さん。本社は東京都渋谷区千駄ヶ谷にある。占いサービスの企画や運営は、グループ会社が担っている。[3]
| 会社 | 公式に示された主な役割 |
|---|---|
| ザッパラス | グループの経営管理 |
| cocoloni(ココロニ) | スマートフォン・PC向け占いサービスの企画、制作、開発、運営。電話占いとメディア運営 |
| コンコース | インターネット接続事業者向けの占いコンテンツ、占いポータルの運営 |
「ザッパラスの占い」と呼ばれていても、利用規約や問い合わせ先に書かれる運営会社はcocoloniなどの場合がある。親会社の名前と、サービスを提供する会社の名前を分けて見ると、企業とブランドの関係をつかみやすい。
cocoloniはチャット占い「Chapli」、電話占い「ロバミミ」「シェリール」、占いメディアなどを案内している。自社サービスに加え、企業向けに占いコンテンツやAPIを提供する事業もある。[4]
個々のサービスと料金が発生する仕組みは、cocoloniの事業解説で詳しく扱う。
2025年の上場廃止は、光通信による完全子会社化に伴うもの
旧ザッパラスの株式は2025年10月30日に東証スタンダード市場で上場廃止になった。会社の正式な通知は、光通信を完全親会社、旧ザッパラスを完全子会社とする株式交換について、同年9月30日の臨時株主総会で承認されたことを理由として示している。[5]
上場廃止は株式が取引所で売買されなくなることを意味する。この通知では、占いサービスを引き続き提供する方針も記されていた。したがって、上場廃止という言葉だけから、会社の倒産やサービスの終了を読み取ることはできない。
旧ザッパラスは2000年3月にサイバービズとして設立され、同年6月にiモード向けのコンテンツ配信を始めた。2001年にザッパラスへ社名を変え、2005年に東証マザーズへ上場。2009年の東証1部への市場変更を経て、2022年にスタンダード市場へ移った。携帯電話向けコンテンツから事業を育てた企業だった。[6]
かつての証券コード「3770」はこの上場していた旧法人に関する情報だ。昔の株価ページや決算記事を読むときは、現在の会社概要をそのまま当てはめないことが大切になる。
2026年5月の会社分割で、同じ名前の別法人に
現在のザッパラスの公式沿革には、重要な説明がある。2026年5月1日の吸収分割により、現在の会社は旧ザッパラスとは法的に別法人になったというものだ。旧法人で管理事業とグループ企業の支援を担っていた組織を承継し、事業を続けている。[6]
同じ商号を使う理由について、会社は顧客や取引先との継続性を挙げる。事業の基盤や人材、ノウハウは引き継ぎながら、法人としては分かれた。これが、古い会社情報と新しい会社情報を検索するときに混乱しやすい理由だ。
たとえば公式サイトの沿革には2000年の設立や2005年の上場が載っているが、これは承継した事業の歩みを伝えるための旧法人の歴史である。現在の法人の設立・上場の実績として一括りにはできない。
| 時期 | 起きたこと | 読み取れる変化 |
|---|---|---|
| 2025年10月30日 | 旧法人の株式が上場廃止 | 光通信による完全子会社化に向けた株式の取扱いの変化 |
| 2026年5月1日 | 吸収分割 | 管理・支援組織を承継した、同名の別法人へ |
| 2026年10月31日 | ACROVEが全株式を取得 | 現在のザッパラスがACROVEの完全子会社へ |
上場廃止と今回の買収は、約1年離れた別の出来事だ。ACROVEへの参加が理由で2025年に上場廃止した、と順序を逆に捉えないようにしたい。[2][5][6]
なぜEC企業のACROVEが占い事業を買収したのか?
ACROVEが発表した狙いは、ECの販売支援や買収したブランドの運営に、占いコンテンツを組み合わせることだ。同社はECの売上拡大を支援する事業と、M&Aを通じてブランドや事業を育てる事業を展開している。今回の買収は、後者の18件目とされる。[2]

ECで商品を売る企業にとって、広告で一度訪れた人に再びサイトを開いてもらうことは課題になる。一方、毎日の運勢のようなコンテンツには、更新を確かめに来る理由を作れる可能性がある。ACROVEは、こうした占いの接点と、同社が持つ購買・マーケティングのデータを組み合わせたいと説明している。
事業の組み合わせとして見ると、ザッパラス側の強みは、完成済みの占いコンテンツや占い師との関係、他社へ提供する仕組みを持つことにある。EC企業が占いの制作体制を一から作るより、既存事業と連携して展開できる点に買収の意味がある。
ただし、これは発表された方針と、その事業構造から読み取れる狙いだ。買収によって購買率や再訪率がどれだけ上がったかという実績は、この発表では示されていない。個人向けサービスがすぐにEC販促へ変わる、と受け取るのも早い。ザッパラスは、今回の変更に伴うサービス運営体制や取引内容の変更は予定していないと告知している。[1][2]
玉置真理さんの経歴と、現在の経営体制をどう分ける?
玉置真理さんをきっかけにザッパラスを知った人は、創業期の人物史と、現在の会社の体制を分けて読むと理解しやすい。2023年7月の役員異動発表では、当時の代表取締役社長・川嶋真理さん(玉置真理さん)が任期満了時に取締役を退任し、溝上雅俊さんを新代表にする予定が示されていた。現在の会社概要も溝上さんを代表取締役として掲載している。旧法人の決算説明資料では、玉置(川嶋)真理と表記されていた。[7][3][8]
玉置さんの起業やザッパラス創業までの経緯は、玉置真理さんの経歴を追った記事にまとめている。現在取り組むキャリア支援に関心がある人は、ヒトハタのサービス・料金解説も参照できる。
ザッパラスの現在を知るには、創業者の過去の役職から推測するより、今の運営会社と公式発表の日付を確かめる方が確実だ。同じ社名で事業が続いているからこそ、法人と親会社の変化を見落とさずに読める。
まとめ
- ザッパラスの占い事業は続いている。現在はザッパラスが経営管理を担い、cocoloniなどがサービスを運営する。
- 2025年の上場廃止、2026年5月の会社分割、10月のACROVE傘下入りは別の出来事。同じ社名でも旧上場法人と現在の法人は区別する必要がある。
- ACROVEはECと占いの連携を計画している。事業上の狙いは読めるが、購買や再訪への効果は今後の実績を見る段階だ。
出典・参考
-
ザッパラス「企業体制の変更に関するお知らせ」(2026年11月2日)
-
ACROVE「占いコンテンツ大手のザッパラスがACROVEへグループジョイン」(2026年11月2日、PR TIMES)
-
ザッパラス「会社概要」
-
cocoloni「サービス内容」
-
旧ザッパラス「当社株式の上場廃止に関するお知らせ」(2025年10月29日)
-
ザッパラス「沿革」
-
旧ザッパラス「代表取締役の異動及び取締役候補者の変更等に関するお知らせ」(2023年7月25日)
-
旧ザッパラス「2018年4月期 決算説明資料」(2018年6月5日)
会社・サービス情報は2026年11月5日確認。







読者のコメント (0)
コメントを残す