18号が「非常に強い」に届いた
8月23日、台風18号は「非常に強い」台風の段階に達した。
中心気圧は925ヘクトパスカルに向かって低下中で、最大風速は50メートル超が見込まれる段階だ。米軍のJTWC(合同台風警戒センター)は「スーパー台風」相当にまで発達する可能性があると警告している。気象庁の予報より強い勢力を想定しており、両者の見方に差がある。
進路は北西。26日から27日にかけて沖縄の南を通過し、先島諸島に強風域と暴風雨が到達する見込みだ。気象庁は22日に進路予測を南寄りに修正しており、複数の予報モデルが「沖縄の南を通過」で一致し始めている。
海水温が台風を育てている
今年の台風が多く、強い理由がある。
南シナ海とマリアナ諸島周辺の海水温が、平年より1〜2度高い状態が続いている。気象庁の担当者はこう説明した。「海水温が高いと、台風は水蒸気を吸い上げやすくなります。エネルギーが豊富に供給される環境が続いています」。
海水温が高いほど、台風は短時間で急発達する。沖縄への到達まで時間がない台風ほど、住民の準備が追いつかないリスクがある。
今夏の台風は、8月22日時点ですでに20号を超えた。平年値は8月末で14個程度だ。ペースが6個以上、速い。
海水温が高い状態は今年だけの現象ではない。気象庁の長期観測データでは、西部太平洋の海面水温は過去40年で約0.8度上昇している。その蓄積が台風のエネルギー供給を際限なく続けており、発生しやすい条件が構造的に変わっている。
19号の「見えにくい」脅威
台風19号(ナーラ)は8月21日、トンキン湾で発生した。
中国南部への上陸が見込まれており、日本への直接影響は限定的だ。ただし、中国南部を通過した後に残る湿った気流が、東シナ海を経由して日本に到達するケースがある。
広西チワン族自治区では台風10号(メイサーク)による洪水被害が今もなお続いており、そこに19号が重なる可能性もある。南シナ海と東シナ海は、日本列島から見て目に入りにくい場所だが、気象のつながりはそこから来る。
沖縄が直面していること
沖縄の先島諸島にとって、今回の18号は今夏3回目の台風接近になる。
農業被害の復旧作業が続く中への再接近だ。石垣島では前の台風の爪痕がまだ残っており、農家の間では今年の収穫量を心配する声が出ている。
旧盆(8月25〜27日)に向けて、離島への航空便のキャンセルが出始めている。宿泊施設へのキャンセルも相次いでおり、観光シーズン最終盤への影響は避けられない状況だ。
石垣港では8月22日から漁船の避難誘導が始まった。旧盆前後は沖縄の漁業の書き入れ時で、台風が来るたびに操業できない日が積み上がっている。今年は農業だけでなく漁業への累積被害も、例年を大きく上回るペースだ。
気が滅入る話が続くが、夏の終わりまで油断できない状況はもう少し続く。
本州はいつ向き合うか
18号が沖縄の南を抜けた後、東シナ海を北上する見込みだ。
気象庁の現時点の予報では、九州への影響が来週前半に出る可能性がある。本州への直接影響は今週末の時点では限定的だが、台風の動きは予報より速くなることも遅くなることもある。
週明けに向けて、最新の予報を定期的に確認しておくほうが安全だ。
海水温が高い状態は9月も続く。台風のシーズンは、まだ終わっていない。
九州では来週前半から強風域に入る可能性があり、地盤が緩んでいる地域では少量の雨でも土砂災害のリスクが高まる。沖縄と本州、それぞれの立場で最新の気象情報を定期的に確認しておく週だ。
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