Opinionウクライナが前線から2000キロ先のロシアを叩いた。戦争に後方はなくなったウクライナ軍の無人機がエカテリンブルクのワイルドベリーズ倉庫を攻撃した。前線から約2,000キロ。ロシアが「絶対的後方」として工場を移したウラル以東への最遠攻撃だ。ゼレンスキーは「どこにも後方はない」と述べた。戦争の地図が静かに書き換えられている。西田 航Aug 8
Opinionネタニヤフはトランプの和平案に「同意していない」と言った。ガザは止まらないトランプが「合意は近い」と投稿した数時間後、ネタニヤフは「まだ同意していない」と語った。ガザ停戦交渉は再び膠着した。右派連立パートナーの反発と、サウジとの国交正常化を急ぐトランプの思惑が、交渉を複雑にしている。人質の家族たちは今日も抗議している。西田 航Aug 8
Money世界の食料価格が3年半ぶりの高値になった。次はパンと食用油が家計を直撃する国連食糧農業機関(FAO)が8月7日に発表した7月の世界食料価格指数は131.1ポイントとなり、2023年1月以来の高水準を付けた。前月比の上げ幅は0.6%と小さいが、中身が悪い。小麦は黒海の輸出混乱と欧州の熱波で前月比5.8%高、植物油はバイオ燃料需要で2022年6月以来の高値になった。世界食糧計画(WFP)は2026年半ばまでに最大4,500万人が新たに深刻な飢餓に陥ると警告する。小麦の9割を輸入に頼る日本では、10月の政府売渡価格の改定が国内波及の分水嶺になる。パンと食用油の値札が、再び動き出そうとしている。西田 航Aug 8
Opinionサウジとトルコ、パキスタンが軍事同盟を結んだ。イスラム版NATOが動き出す8月7日、イスラム教最大の聖地メッカで、サウジアラビアのムハンマド皇太子、トルコのエルドアン大統領、パキスタンのシャリフ首相が「メッカ共同防衛協定」に署名した。3カ国のいずれかへの攻撃を全員への攻撃とみなす、NATO第5条型の集団防衛条項が核になる。背景には、2月に始まったイランを巡る地域戦争と、米国の安全保障への深まる疑念がある。NATO加盟国のトルコと核保有国のパキスタンが、米国抜きの枠組みに入った。原油の9割超を中東に頼り、米国の拡大抑止に安全保障を委ねる日本にとって、対岸の話ではない。西田 航Aug 8