ホルムズ海峡の封鎖が世界経済を試す。米イラン停戦交渉とドーハの行方を読み解く
世界の石油の動脈が止まったままである。6月29日、米イランの応酬が再び激しくなり、世界の石油・LNG取引の約5分の1が通るホルムズ海峡の正常化が遠のいた。米軍がイランを空爆し、イランはバーレーンとクウェートの米軍拠点に報復。一方でドーハでの停戦交渉が取り沙汰されるが、イランは会談を確認していない。海峡は2月28日以降ほぼ封鎖され、通航は約95%減、約2000隻が足止め。IEAは「石油市場の歴史で最大の供給途絶」と評する。それでも記録的な在庫がブレント原油の暴騰を抑え、1バレル73ドル台にとどまる。攻撃と対話が同時に進む複雑な局面を、エネルギーを輸入に頼る日本の調達・物価・備蓄への示唆とともに整理する。

