30年米国債利回りが5.2%、18年ぶり高水準。株高と債券安が併存する2026年の歪み
債券の利回りが上がり、株価も高い。本来なら相いれない二つが同時に起きている。2026年5月、30年物の米国債利回りは一時5.197%と2007年以来およそ18年ぶりの高さを記録した。日本の30年物JGBは1999年以来の高水準で6月24日に3.88%、ドイツの長期金利も2011年以来の高さに上がり、先進国の債券安が連動する。主因は年間約2兆ドル(GDPの6〜7%)の米財政赤字、根強い物価高、ターム・プレミアムの上昇である。それでもS&P500は最高値圏を保つ。債券市場が財政と物価を警戒する一方、株式市場はAIの成長に賭ける。二つの市場が異なる未来を見るこの歪みを、国債利払い・住宅ローン・円と資金の流れという観点から日本への影響として読み解く。
