全ジャンル横断|月間PV総合ランキングTOP20
ジャンル別のランキングは各所にあるが、ジャンルの壁を取り払って一列に並べたものは意外と少ない。9ジャンル44媒体を月間PVの降順で並べ直すと、上位20はこうなる。
| 順位 | メディア名 | ジャンル | 月間PV | 運営 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 食べログ | グルメ・飲食 | 23億 | カカクコム |
| 2 | ママスタ | 主婦・子育て | 8億7,000万 | インタースペース |
| 3 | SmartNews | 総合ニュース | 4億5,000万 | スマートニュース |
| 4 | ウェザーニュース | 総合ニュース | 3億8,000万 | ウェザーニューズ |
| 5 | ホットペッパーグルメ | グルメ・飲食 | 3億1,844万 | リクルート |
| 6 | デイリースポーツオンライン | エンタメ・カルチャー | 2億8,000万 | デイリースポーツ |
| 7 | LIPS | 美容・ファッション | 2億 | AppBrew |
| 8 | オリコンニュース | エンタメ・カルチャー | 1億7,000万 | oricon ME |
| 9 | @cosme | 美容・ファッション | 1億6,500万 | アイスタイル |
| 10 | modelpress | 女性向けライフスタイル | 1億6,500万 | ネットネイティブ |
| 11 | 読売新聞オンライン | 総合ニュース | 1億6,106万 | 読売新聞社 |
| 12 | 東洋経済オンライン | 経済・投資 | 1億4,350万 | 東洋経済新報社 |
| 13 | 日刊ゲンダイDIGITAL | 男性向け・ビジネス | 1億4,152万 | 日刊現代 |
| 14 | ぐるなび | グルメ・飲食 | 1億2,700万 | ぐるなび |
| 15 | 産経ニュース | 総合ニュース | 1億800万 | 産業経済新聞社 |
| 16 | 朝日新聞デジタル | 総合ニュース | 1億 | 朝日新聞社 |
| 17 | プレジデントオンライン | 男性向け・ビジネス | 8,900万 | プレジデント社 |
| 18 | 女子SPA! | 女性向けライフスタイル | 7,503万 | 扶桑社 |
| 19 | WIRED | IT・テクノロジー | 5,900万 | コンデナスト・ジャパン |
| 20 | アサ芸プラス | 男性向け・ビジネス | 5,500万 | 徳間書店 |
一覧にして最初に目につくのは、1位と2位の差である。
食べログの23億は、2位のママスタの2.6倍、3位のSmartNewsの5.1倍にあたる。この差は記事の面白さでは説明がつかない。食べログは掲載店舗数86万件、口コミ6,600万件超という在庫を持ち、その1店舗ごとに詳細ページ・写真ページ・口コミページ・メニューページが生えている。ユーザーが「店名で検索する」たびに、そのどこかが開かれる。つまりPVの源泉は編集部ではなく、店舗データベースとユーザー投稿にある。
2位のママスタも構造は近い。匿名の掲示板コミュニティを抱えており、1つのスレッドがそのままページとして積み上がっていく。編集部が書いた記事だけで8億7,000万PVには届かない。
もうひとつ読み取れるのは、ジャンルの偏りだ。
TOP20のうち総合ニュース系が5媒体、グルメ・飲食が3媒体を占める一方で、IT・テクノロジー系はWIREDの1媒体しか入っていない。IT系の首位であるWIREDの5,900万PVは、食べログの約39分の1、総合ランキングでは19位である。読者の母数がそもそも違うため、IT系メディアが「PVで新聞社に勝つ」ことは構造上ほぼ起こらない。
逆に言えば、ジャンルをまたいだPV比較にはほとんど意味がない。自社が属するジャンルの中で何位か、そのジャンルの上限がどこにあるか。見るべきはそちらである。
ジャンル別|月間PVランキング
ここからはジャンルごとに上位5媒体を並べ、その順位がどんな構造から生まれているかを見ていく。
総合ニュース系
| 順位 | メディア名 | 月間PV |
|---|---|---|
| 1 | SmartNews | 4億5,000万 |
| 2 | ウェザーニュース | 3億8,000万 |
| 3 | 読売新聞オンライン | 1億6,106万 |
| 4 | 産経ニュース | 1億800万 |
| 5 | 朝日新聞デジタル | 1億 |
上位2つが新聞社ではなく、ニュースアプリと気象サービスである点が象徴的だ。
SmartNewsは自社で記事を書かず、外部メディアの記事を束ねて配信するアグリゲーターである。ウェザーニューズにいたっては「天気を見る」という1日複数回の生活習慣そのものを握っている。どちらも接触頻度を武器にしており、コンテンツの独自性で勝っているわけではない。
新聞社系の3媒体が1億〜1.6億で横並びになっているのは、ニュースという商材が差別化しづらいことの裏返しでもある。同じ事件を同じ日に報じる以上、勝敗は速報性と検索での露出、そしてポータル・アプリへの配信網で決まる。
グルメ・飲食系
| 順位 | メディア名 | 月間PV |
|---|---|---|
| 1 | 食べログ | 23億 |
| 2 | ホットペッパーグルメ | 3億1,844万 |
| 3 | ぐるなび | 1億2,700万 |
| 4 | ロケットニュース24 | 5,000万 |
| 5 | Retty | 4,398万 |
全ジャンルを通して最大規模のジャンルである。
1位から3位までを、店舗データベース型のサービスが独占している。飲食店を探すという行為が「店名・エリア名で検索する」形をとる以上、店舗ページを網羅的に持っている側が強い。4位のロケットニュース24だけが編集記事型で、これは体当たり企画とSNS拡散で数字を作るタイプなので、上位3つとはPVの作り方がまったく違う。
主婦・子育て系
| 順位 | メディア名 | 月間PV |
|---|---|---|
| 1 | ママスタ | 8億7,000万 |
| 2 | いこーよ | 5,400万 |
| 3 | 4yuuu | 2,263万 |
| 4 | 実況ベイビー | 1,500万 |
| 5 | cozre子育てマガジン | 1,300万 |
1位と2位の差が16倍という、極端に頭でっかちなジャンルである。
ママスタが突出しているのは、記事メディアと匿名掲示板を同居させているためだ。子育ての悩みは検索してもなかなか答えが出ないため、ユーザーは「同じ立場の人の生の声」を求めて掲示板に流れる。そして相談スレッド1本がそのままインデックス対象のページになる。編集リソースを増やさずにページが増える構造を持てるかどうかが、このジャンルの分水嶺になっている。
美容・ファッション系
| 順位 | メディア名 | 月間PV |
|---|---|---|
| 1 | LIPS | 2億 |
| 2 | @cosme | 1億6,500万 |
| 3 | girlswalker | 2,485万 |
| 4 | VOGUE JAPAN | 1,100万 |
| 5 | CanCam.jp | 1,073万 |
老舗の@cosmeを、後発のLIPSが上回っている。
LIPSはユーザー投稿型のクチコミアプリで、写真付きレビューの投稿量と更新頻度で先行者を抜いた。一方で4位・5位に入った雑誌系メディア(VOGUE JAPAN、CanCam.jp)は1,000万PV台にとどまる。ブランド力とPVが比例しない典型例で、この2媒体の価値は数字ではなく読者属性と広告単価で測られている。
エンタメ・カルチャー系
| 順位 | メディア名 | 月間PV |
|---|---|---|
| 1 | デイリースポーツオンライン | 2億8,000万 |
| 2 | オリコンニュース | 1億7,000万 |
| 3 | リアルサウンド | 5,443万 |
| 4 | AppBank | 3,000万 |
| 5 | クイックジャパン | 1,000万 |
スポーツ紙系と芸能ニュース系が上位を占める。
デイリースポーツオンラインはテレビ番組の内容をほぼリアルタイムで記事化する手法で、放送中の検索需要をさらっていく。1位と3位のあいだに5倍の差があるのは、「速報を大量に出す」戦い方と「読み物を丁寧に出す」戦い方でPVの桁が変わることを示している。
女性向けライフスタイル系
| 順位 | メディア名 | 月間PV |
|---|---|---|
| 1 | modelpress | 1億6,500万 |
| 2 | 女子SPA! | 7,503万 |
| 3 | michill | 3,790万 |
| 4 | ことりっぷWEB | 1,000万 |
| 5 | からだにいいこと | 141万 |
1位のmodelpressが1億6,500万、5位のからだにいいことが141万と、同じジャンル内で117倍の開きがある。
modelpressは芸能・トレンド情報を高頻度で出しつつSNSでの拡散導線を持っており、実態としてはエンタメ系に近い。ジャンル分類はあくまで媒体資料上の自己申告なので、比較する際は「誰の、どんな検索・回遊行動を取りにいっているか」まで見ないと数字を読み違える。
男性向け・ビジネス系
| 順位 | メディア名 | 月間PV |
|---|---|---|
| 1 | 日刊ゲンダイDIGITAL | 1億4,152万 |
| 2 | プレジデントオンライン | 8,900万 |
| 3 | アサ芸プラス | 5,500万 |
| 4 | オリーブオイルをひとまわし | 3,000万 |
| 5 | GoodsPressWeb | 2,394万 |
このジャンルは、PVだけを見ても媒体価値が判断できない代表格である。
プレジデントオンラインは2位の8,900万だが、読者に経営者・管理職が多く、ビジネス誌系Webサイトのなかでも平均年収が高い層にリーチできるとされる。広告主にとっては、1位との5,000万PV差より、この読者属性のほうが重要になる。4位に「オリーブオイルをひとまわし」という料理系メディアが入っているのも面白く、ジャンル定義が媒体側の申告に依存していることの表れだ。
経済・投資系
| 順位 | メディア名 | 月間PV |
|---|---|---|
| 1 | 東洋経済オンライン | 1億4,350万 |
| 2 | ZUU Online | 1,500万 |
| 3 | MONEY PLUS | 1,500万 |
| 4 | 日興フロッギー | 1,000万 |
1位が突出し、2位以下が1,000万〜1,500万に固まる構図になっている。
東洋経済オンラインの1億4,350万は、雑誌『週刊東洋経済』の取材網とデータベースをWebに開いたことで生まれた数字だ。企業分析記事は検索での寿命が長く、決算のたびに読み返される。速報型のメディアと違い、ストックとして効き続けるコンテンツを持っているかどうかが差になっている。
IT・テクノロジー系
| 順位 | メディア名 | 月間PV |
|---|---|---|
| 1 | WIRED | 5,900万 |
| 2 | 日経 xTECH | 1,600万 |
| 3 | CNET JAPAN | 1,200万 |
| 4 | マイナビTECH+ | 510万 |
| 5 | ビジネス+IT | 300万 |
他ジャンルと比べて明らかに小さい。首位のWIREDでも5,900万で、総合ランキングでは19位にとどまる。
ただしこのジャンルは、PVの絶対値と事業インパクトがもっとも乖離する領域でもある。日経xTECHは企業のIT担当者・意思決定層に読まれており、システム導入の稟議に影響する。ビジネス+ITの300万PVも、BtoBのリード獲得という観点では十分に機能する。読者1人あたりの商談価値が高いジャンルでは、PVをKPIの中心に据えること自体が誤りになりやすい。
企業規模別|オウンドメディアのPV目安
ここまでは商業メディアの数字だった。事業会社が運営するオウンドメディアは、まったく別のレンジで考える必要がある。
一般的な目安は次のとおりである。
| 企業規模 | 月間PVの目安 | 記事数の目安 |
|---|---|---|
| スタートアップ・小規模企業 | 1,000〜10,000PV | 10〜50記事 |
| 中小企業 | 10,000〜100,000PV | 50〜200記事 |
| 大企業 | 100,000〜1,000,000PV | 200〜1,000記事 |
企業のコーポレートサイトに限れば、BtoB企業で月間1,000〜5,000PV、BtoC企業で10,000PV以上が一つの水準とされる。
注意したいのは、この表を「記事数 × 1記事あたりPV」で割り算しないことだ。
オウンドメディアのPVは記事間で均等に分布しない。実際の分布はべき乗則に近く、上位1割の記事が全体の7〜8割を占めることが珍しくない。100記事で月1万PVというメディアがあったとして、その内訳は「月3,000PVの記事が2本と、月10PV未満の記事が80本」といった形になっている。平均値で語ると、この構造が完全に見えなくなる。
だからPVを増やしたいときにやるべきことは、全記事を薄く底上げすることではない。すでに検索順位が5〜15位に来ている記事を特定し、そこを4位以内に押し上げることである。検索順位はクリック率と非線形に連動しており、4位と6位のあいだには倍近い差が出る。
立ち上げから安定期までのPV成長曲線
BtoB企業のオウンドメディアがたどる成長曲線は、おおむね次のようになる。
| フェーズ | 期間 | 月間PVの目安 | 記事本数 | この時期にやること |
|---|---|---|---|---|
| 立ち上げ期 | 〜6ヶ月 | 3,000〜5,000PV | 20〜40本 | テーマの型を決める・指名検索を拾う |
| 成長期 | 6ヶ月〜1年 | 10,000〜30,000PV | 40〜80本 | 順位が付き始めた記事を厚くする |
| 拡大期 | 1〜2年 | 50,000〜100,000PV | 80〜150本 | 内部リンクとクラスタ設計 |
| 安定期 | 2年〜 | 100,000PV以上 | 150本〜 | リライトと役割の再定義 |
記事本数とPVの関係については、記事60本程度で月間5万PV、120本程度で月間10万PVという目安も示されている。ただしこれはテーマ選定が的確で、かつ競合の少ない領域を取れた場合の話だ。同じ120本でも、大手メディアが上位を固めているキーワードばかりを狙えば月1万PVにも届かない。
立ち上げから6ヶ月間はPVがほとんど伸びない。これは記事の質の問題ではなく、検索エンジンがサイト全体を評価するのに時間がかかるためである。この期間に「成果が出ない」と判断して撤退するのが、オウンドメディアの最も典型的な失敗パターンとして繰り返し指摘されている。
PVで突き抜けた企業オウンドメディア4事例
自社製品を売り込まず、読者本位のコンテンツで規模を作った事例を4つ挙げる。
| メディア | 運営 | 月間PV | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 北欧、暮らしの道具店 | クラシコム | 約1,600万PV | メディア型EC・UU約150万 |
| LIGブログ | LIG | 約500万PV | 記事7,000本超・5つの運用目的 |
| トヨタイムズ | トヨタ自動車 | 約110万PV | 週1〜2本更新・UU約48万 |
| BtoBエグゼクティブ向け | 非公開 | 約40万PV | 開始2ヶ月で売上6倍 |
北欧、暮らしの道具店
ECサイトでありながら月間約1,600万PV、UU約150万という規模に達している。
商品を売る前に「暮らし」を語るという姿勢を貫き、ドラマや映画、ポッドキャストまで制作している。結果として価格競争から離脱し、世界観で選ばれるブランドになった。広告収益だけで年間2億円規模のビジネスモデルへと発展しており、EC事業とメディア事業の両方が収益源になっている点が他社と大きく異なる。
LIGブログ
Web制作会社が運営するオウンドメディアとして突出した約500万PVを持つ。
特筆すべきは運用目的の設計で、「教育・営業・採用・収益・ファンづくり」という5つを掲げている。PVや収益だけを目的にしていたら、7,000本超の記事を10年以上書き続けることは難しい。社員が1人1本は記事を書くというルールを設けることで、Web制作のノウハウにとどまらないコンテンツが集まる仕組みを作った。
トヨタイムズ
週1〜2本という控えめな更新ペースで、月間約110万PV、UU約48万を記録している。
自動車という商材の性質上、購買前の情報収集期間が長い。ここで効くのは記事本数ではなく、企業としての姿勢や意思決定の背景を伝えるコンテンツである。オウンドメディアの成果を記事本数や更新頻度で測るべきではないことを示す好例だ。
BtoBの少数精鋭型
エグゼクティブ層にターゲットを絞ったBtoBメディアでは、月間40万PV規模で開始2ヶ月後に売上6倍を達成した事例が報告されている。
40万PVは前掲の総合ランキングの最下位(5,500万PV)の1%にも満たない。それでも事業成果として桁違いのインパクトを出せるのは、読者1人あたりの取引単価が高いためである。BtoBにおいてPVは、あくまで商談化数に至るまでの中間指標にすぎない。
自社・競合のPV数を調べる方法
自社サイトのPVを確認する
Google Analytics 4(GA4)を使う。
管理画面の「レポート」から「エンゲージメント」を開き、「概要」画面の「表示回数」を見る。これがいわゆるPVにあたる。期間の指定は画面右上のカレンダーから行い、前月同期間との比較を表示させると増減が把握しやすい。
なお、旧Universal Analyticsの「ページビュー数」とGA4の「表示回数」は定義が微妙に異なる。過去データと比較する際は、同じ指標同士を比べているか確認したほうがいい。
競合サイトのPVを推定する
他社サイトの正確なPVは外部からは取得できない。推定にはSimilarwebなどの競合分析ツールを使う。
ドメインを入力すると、推定訪問数、世界ランク、国内ランク、カテゴリー内ランクが表示される。ここで有用なのは絶対値ではなく相対的な位置づけである。「同カテゴリーで何位か」「自社の何倍か」を見るために使い、推定訪問数そのものを社内の目標値にするのは避けたほうがいい。トラフィックが少ないサイトほど誤差が大きくなるためだ。
媒体資料からPVを調べる
商業メディアの場合、広告出稿向けに媒体資料が公開されていることが多い。メディアレーダーなどの媒体資料プラットフォームで、月間PV・UU・読者属性をまとめて確認できる。
ただし媒体資料の数値は各社の自己申告であり、計測ツールも集計期間も統一されていない。アプリ内ブラウザを含めるかどうか、サブドメインを含めるかどうかでも数字は変わる。この記事のランキングも含め、媒体をまたいだPV比較は「おおよその桁を把握するもの」として扱うのが実務的である。
PVを追いかけてはいけない場面
PVは、追うべきときと追ってはいけないときがはっきり分かれる指標である。
広告収益がビジネスモデルの中心なら、PVはほぼ売上に直結する。この場合はPVをKPIに置いて問題ない。一方で、BtoBのリード獲得や採用広報を目的にしている場合、PVを最上位のKPIに据えると打ち手がすぐに歪む。
具体的には、検索ボリュームの大きい一般的なキーワードを狙うようになり、記事が総花的になる。PVは伸びるが商談は増えない、という状態が生まれる。
目的別に、PVの代わりに置くべき指標を整理するとこうなる。
| メディアの目的 | 最上位に置く指標 | PVの位置づけ |
|---|---|---|
| 広告収益 | 月間PV・広告単価 | KPIそのもの |
| BtoBリード獲得 | 商談化数・受注貢献額 | 中間指標 |
| 採用広報 | 応募数・カジュアル面談数 | 中間指標 |
| ブランディング | 指名検索数・想起率 | 参考値 |
| EC・D2C | 売上・CVR・LTV | 中間指標 |
オウンドメディアが続かなくなる原因として繰り返し挙がるのが、目的の欠如、成果が出る前の撤退、運用体制の不足の3つである。このうち最初の「目的の欠如」は、PVという測りやすい数字を目的そのものにしてしまうところから始まることが多い。
よくある質問
Q. 日本で一番PVが多いWebメディアは?
本記事で集計した44媒体のなかでは、食べログの月間23億PVが最大である。ただしこれは編集記事によるPVではなく、店舗データベースとユーザー投稿の口コミページによるものが大半を占める。編集部が記事を書いて稼いでいるメディアに限れば、SmartNews(4億5,000万PV)やデイリースポーツオンライン(2億8,000万PV)が上位に来る。
Q. オウンドメディアは何PVあれば成功と言える?
目的による。広告収益型なら月10万PVが一つの分岐点になるが、BtoBのリード獲得型なら月3,000〜5,000PVでも十分に成果が出ているケースがある。実際、月40万PV規模で売上6倍を達成した事例も、月1,600万PVでECを回している事例も存在する。自社の目的と、1PVあたりの事業価値から逆算するのが正しい。
Q. 記事を何本書けば月10万PVに届く?
記事120本前後が一つの目安とされている。ただしこれはテーマ選定が的確な場合の数字で、大手が上位を占めるキーワードばかりを狙えば300本書いても届かない。本数よりも、検索意図が固定されていて競合の少ない領域を選べているかが効く。
Q. PVとUUとセッションの違いは?
PV(ページビュー)は閲覧されたページの延べ数、UU(ユニークユーザー)は重複を除いた訪問者数、セッションは一連の訪問単位を指す。同じ人が3ページ見れば1UU・1セッション・3PVになる。PVだけが伸びていてUUが横ばいの場合は、新規読者が増えずに同じ人が回遊しているだけの可能性がある。
Q. 競合のPV数は正確にわかる?
正確にはわからない。Similarwebなどのツールで推定はできるが、あくまで推定値であり、トラフィックの少ないサイトほど誤差が大きくなる。商業メディアであれば媒体資料に公表値が載っていることが多いが、これも各社の自己申告で計測基準が統一されていない。
Q. PVが伸びないときに最初に見るべき指標は?
Google Search Consoleの平均掲載順位である。表示回数がゼロに近い記事はそもそもインデックスされていないか、検索意図が外れている。すでに5〜15位に付いている記事があれば、そこを上げるほうが新規記事を書くより効率がいい。クリック率は順位に対して非線形に上がるため、10位を4位にするだけでクリックが数倍になることがある。
数字の裏にある構造を見る
44媒体の月間PVを並べてみると、上位に来ているのは「編集部が頑張っているメディア」ではなく、「ページが勝手に増える構造を持ったメディア」だった。
食べログの店舗ページ、ママスタの掲示板スレッド、LIPSのユーザー投稿。いずれも編集リソースの投入量とPVが比例しない設計になっている。逆にWIREDや東洋経済オンラインのように、編集の力でジャンル1位を取っているメディアは、そのジャンルの上限に近いところで戦っている。
自社のオウンドメディアをどのレンジに置くかを考えるとき、参考にすべきなのは総合1位の23億という数字ではない。同じジャンルで、同じような読者を取りにいっている媒体が、どんな構造でその数字を作っているか。
あなたのメディアのPVは、何によって増える設計になっているだろうか。
参考・出典
- 【ジャンル別】WebメディアPV数ランキング|各メディアの特徴・資料まとめ|メディアレーダー
- 月8.7億PV!日本最大級「主婦ママ向け」情報プラットフォーム『ママスタ』とは|メディアレーダー
- 月間500万PV!IT・webサービスの差別化が得意な「LIGブログ」の媒体資料|メディアレーダー
- エンジニア3人で作った月間1600万PVのECサイト「北欧、暮らしの道具店」を支えるシステムの裏側|クラシコム
- 人気メディア「LIGブログ」の編集長が語る! 成功と失敗から学ぶオウンドメディア運営術|Web担当者Forum
- 【保存版】オウンドメディアのPV数目安とは?BtoB・BtoC別の具体的な数値を公開|Innova
- オウンドメディアの月間PV数の目安【企業と個人に分けて解説】|COUNTER
- オウンドメディアの失敗事例10選|成功するための対策をプロが解説【2026年最新版】|Web幹事
※本記事の月間PVは、各社が公開する媒体資料・プレスリリース等の公表値をもとに編集部が集計したものです(2026年8月時点)。計測ツールや集計期間は媒体ごとに異なるため、厳密な横比較ではなく規模感の目安としてご参照ください。



