Androidの11機能、ライバルAIアシスタントに解放
現状、Androidスマートフォン上では、競合AIアシスタントはGoogleのOSコア機能へのアクセスが制限されており、Geminiと対等に競争できない構造になっている。
今回の措置では、グーグルはAIアシスタントが依存する11のAndroid機能を開放しなければならない。具体的には、音声起動(「Hey Google」のような呼び掛け)、アプリをまたいだ操作の実行(タクシー予約、チャットアプリへの返信提案、直近に訪問した場所への質問など)が含まれる。対象機能はAndroid 18のメジャーリリースで実装される見込みで、デッドラインは2027年8月とされる。
検索データのライバル共有も義務化
第二の措置は、グーグルの検索データ独占に切り込む内容だ。グーグルが検索エンジンで収集する匿名化されたクエリ・クリック・ランキング・表示シグナルを、競合の検索エンジンプロバイダーに共有することが義務付けられる。このデータはグーグル自身が検索品質の改善に活用してきた「核心資産」にあたる。
検索データ共有については2026年内に段階的に導入され、グーグルは2027年1月までに価格設定を確定させる必要がある。
競合AIへの影響とグーグルの対応
今回の措置は、PerplexityやAnthropicのClaude、Microsoftのcopilotなど、Androidでの存在感を高めようとするAIアシスタントに直接恩恵をもたらす可能性がある。GeminiがAndroidに深く統合されてきたことで、ライバル製品はシステムレベルの機能へのアクセスで大きなハンデを負ってきた。
欧州委員会は、グーグルがDMAの要件を満たさない場合、グローバル年間売上高の最大10%の制裁金を科すことができる。今回の措置はデジタル市場における公正な競争を確保するDMAの象徴的な事例となるとともに、AI覇権争いに新たな規制の局面をもたらした。
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