FIRE(Financial Independence, Retire Early)は、「お金のために働かなくてよい状態」を目指すムーブメントだ。テック業界のエンジニアは、比較的高い年収と場所に縛られない働き方が可能であるため、FIRE達成に最も有利な職種のひとつと言える。
FIREに必要な資産額
FIREの基本原則は「4%ルール」だ。年間の生活費の25倍の資産を貯めれば、その資産を年4%で取り崩すことで、理論上は資産が減らない。
| 年間生活費 | 必要資産額(4%ルール) | 達成までの目安(年利5%、月20万円[投資](/tag/investment)) |
|---|---|---|
| 200万円(質素型) | 5,000万円 | 約14年 |
| 300万円(標準型) | 7,500万円 | 約18年 |
| 400万円(ゆとり型) | 1億円 | 約22年 |
| 500万円(リッチ型) | 1億2,500万円 | 約25年 |
FIREの4つのタイプ
| タイプ | 内容 | 必要資産 | エンジニア向け度 |
|---|---|---|---|
| Fat FIRE | 現在と同じ生活水準を維持 | 1億円以上 | 高年収エンジニア向け |
| Lean FIRE | 生活費を極限まで切り詰めて早期達成 | 3,000〜5,000万円 | 地方移住と相性◎ |
| Barista FIRE | パートタイムで働きつつ資産を取り崩す | 3,000〜7,000万円 | [フリーランス](/tag/freelance)と相性◎ |
| Coast FIRE | 老後資金の積立が完了し、今の収入を全て使える | 2,000〜4,000万円 | 若いエンジニアに人気 |
エンジニアに最もフィットするのは「Barista FIRE」だ。完全にリタイアするのではなく、週2〜3日のフリーランス案件で生活費の一部を稼ぎながら、資産からの収入と合わせて生活する。技術力があれば案件の単価が高く、少ない稼働日数で十分な収入を得られるため、「時間の自由」と「経済的安定」を両立できる。
エンジニアがFIREに有利な理由
| 有利な点 | 具体例 |
|---|---|
| 高い年収 | 30代で年収600〜800万円が現実的 |
| リモートワーク | 生活費の安い地方や海外に移住可能 |
| [副業](/tag/side-job)のしやすさ | フリーランス案件で追加収入を得やすい |
| SOの可能性 | [スタートアップ](/tag/startup)のSOが[IPO](/tag/ipo)で大きなリターンに |
| [スキル](/tag/スキル)の汎用性 | FIRE後も復帰が容易 |
FIRE達成のためのアクションプラン
| フェーズ | 期間 | アクション |
|---|---|---|
| 1. 基盤構築 | 1〜2年 | 生活費の最適化、生活[防衛](/tag/defense)資金の確保、iDeCo+[NISA](/tag/nisa)開始 |
| 2. 加速投資 | 3〜10年 | 収入の50%以上を投資、副業収入の全額投資 |
| 3. Coast到達 | 10〜15年 | 老後資金の積立完了、[転職](/tag/tenshoku)や[キャリア](/tag/キャリア)チェンジの自由度UP |
| 4. FIRE達成 | 15〜25年 | 目標資産額到達、働き方を自分で設計 |
FIREは「仕事を辞めること」が目的ではない。「仕事を続けるかどうかを自分で選べる自由」を手に入れることが目的だ。エンジニアの多くは、FIREを達成した後もコードを書き続ける。ただし、それは「お金のため」ではなく「好きだから」だ。その自由を手に入れるために、あなたは今日からいくら投資に回せるだろうか。
なお、本記事は資産形成の一般的な考え方を紹介するものであり、個別の投資・ファイナンシャルプランニングのアドバイスではない。具体的なプランはFPに相談されたい。
