Claude CodeとCursor、VS Codeは何が違う?
最初に、製品の役割を分けておきましょう。VS CodeはMicrosoftが提供するコードエディタ、CursorはAI機能を組み込んだコードエディタです。Claude CodeはAnthropicの開発支援ツールで、エディタの拡張機能やターミナルから利用します。
Cursor内でClaudeというモデルを選ぶことと、AnthropicのClaude Codeを使うことは同じではありません。モデル名が共通していても、操作画面、利用規約、課金先、実行できる処理は利用する製品に依存します。
たとえばCursorのAgentに修正を依頼した場合と、Cursorに入れたClaude Code拡張機能に依頼した場合では、どちらの利用枠を消費するかが異なります。「Cursorを契約すればClaude Codeも使い放題」とは考えないほうがよいでしょう。
7つの比較軸
| 比較軸 | VS CodeでClaude Code | CursorでClaude Code |
|---|---|---|
| 公式拡張機能 | 導入できる | 導入できる |
| エディタの費用 | VS Codeは無料 | 無料のHobby、有料のProなど |
| Claude Codeの利用枠 | Claude契約など、認証方法に応じる | 同左。Cursorの契約と別に確認 |
| 編集の補助 | 導入している拡張機能による | Cursor独自のTab補完やAgentも候補 |
| 既存環境からの移行 | VS Code利用者なら移行不要 | 設定・拡張機能・操作の確認が必要 |
| チーム運用 | 既存のVS Code運用へ追加しやすい | Cursor側とClaude側の管理を確認 |
| 選ぶ基準 | 今の環境にClaude Codeを加えたい | Cursor独自機能も日常的に使いたい |
比較で大切なのは、AI機能の数よりも作業の重複です。二つのAgentを契約しても、同じ修正を二重に依頼しているだけなら、その追加費用が必要かは見直せます。一方、日常の補完と複数ファイルの改修を別の道具に任せる使い方もできます。
公式拡張機能は両方に導入できる
Anthropicの公式導入ページには、VS Code向けとCursor向けのインストール導線があります。Cursorだから手動でVSIXファイルを探さなければならない、という前提ではありません。
導入は次の順序で進めます。
- 使用するエディタで作業フォルダを開く。
- 公式導入ページから、そのエディタ向けのClaude Code拡張機能をインストールする。
- Claude Codeのパネルを開き、利用するアカウントでサインインする。
- まず変更を伴わない質問で、対象ファイルや接続先が意図どおりかを確かめる。
- 小さな修正を依頼し、差分を確認してからテストする。
拡張機能のチャット用にはCLIが同梱されています。拡張機能だけを使う場合に、別途CLIを必ずインストールする必要はありません。統合ターミナルでclaudeコマンドを使いたい場合には、スタンドアロンCLIも導入します。
拡張機能が表示されなければ、まずエディタの再読み込みや対応バージョンを確認します。会社の管理端末では、拡張機能のインストール可否や外部AIへの接続制限も確認が必要です。
コストはエディタとClaude Codeを分けて計算する
2026年9月21日の公式料金では、Claude Proは月払い20米ドル、Maxは月100米ドルからです。ProにはClaude Codeが含まれます。年払いの月額換算や初回割引と、通常の月払い価格を混ぜないようにしましょう。Claude料金
Cursorは無料のHobbyを提供し、個人向けProは月20米ドルです。無料プランにも機能・利用量の制限があります。組織向けプランや追加利用の条件は別に確認します。Cursor料金
| 組み合わせの例 | 基本料金の見方 |
|---|---|
| VS Code+Claude Pro | エディタ無料+Claude Pro月20米ドル |
| Cursor Hobby+Claude Pro | エディタ無料枠+Claude Pro月20米ドル |
| Cursor Pro+Claude Pro | 月20米ドル+月20米ドルで、基本料金の合計は月40米ドル |
| エディタ+Claude Console経由 | API利用量に応じた請求を確認 |
表は月払いの基本料金を単純に合計した例で、税、為替、追加利用料などは含みません。Cursor ProとClaude Proを両方契約することは、Claude Codeを使うための最低条件ではありません。
また、ProやMaxは無制限の利用を約束するものではありません。長い会話や大きな作業などで利用枠を消費します。API認証で使う場合は、定額のClaude契約とは別の請求になる点にも注意が必要です。
実際の比較では、月額の合計だけでなく「どの作業で、どの製品の枠を使ったか」を記録すると判断しやすくなります。Cursorを主に補完に使い、Claude Codeを改修に使っているのか。両方で似た質問をしているのか。費用の妥当性は、その違いによって変わります。
開発体験は小さな実作業で比べる
エディタを変えるだけで、AIが読める文脈や生成品質が一律に向上するわけではありません。対象リポジトリ、依頼文、権限、選択モデル、製品の設定をそろえないと、エディタの差とその他の差を区別できません。
比較するなら、普段の仕事から三つの小さな作業を選びます。
- 不具合の原因を調べ、関連ファイルを説明してもらう。
- 一つの画面や関数を修正し、差分を確認する。
- 既存テストを実行し、失敗した理由を調べる。
これは実測結果ではなく、選定のための比較手順です。終了までの時間だけでなく、指示を補足した回数、意図しない変更、レビューにかかった時間を残します。速く生成できても、後から読む時間が大きければ、実務では得にならないことがあります。
同じ作業ディレクトリで二つのAgentへ同時に編集を依頼すると、変更が混ざって評価しにくくなります。比較時は作業コピーを分け、開始時点のコードをそろえておくと、違いを確認しやすくなります。
どちらを選ぶとよい?
VS Codeを使い続ける判断が合うケース
すでにデバッグ、拡張機能、ショートカット、チームの設定がVS Codeで整っている場合です。Claude Codeを加えるだけで目的を満たせるなら、移行作業を増やす理由はありません。まず既存環境で小さな改修を試し、不足を具体的に洗い出せます。
Cursorを検討する判断が合うケース
Cursor独自の補完やAgentを使い、コードを書く途中の支援も含めて見直したい場合です。その機能が作業に役立つかを、無料枠や契約条件を確認しながら確かめます。Claude Codeと併用するなら、どの作業をどちらに任せるかを決めておくと重複を減らせます。
チームでは個人の好みだけで決めない
会社のコードや顧客データを扱う場合は、送信できる情報、認証方式、請求管理、権限設定を確認します。エディタを統一していても、AIサービスの契約やデータの取り扱いまで同じとは限りません。
「標準エディタを変更する判断」と「Claude Codeの利用を認める判断」を分けると、必要な確認が明確になります。導入後も、生成されたコードのレビューとテストを省略する理由にはなりません。
エディタの比較に加えて開発支援ツール自体を比べたい場合は、CodexとClaude Codeの比較記事も参考になります。料金や機能は、各記事の確認日と公式情報を合わせて確認してください。
よくある質問
Cursor Proを契約すればClaude Codeも含まれる?
Cursorの利用枠と、AnthropicのClaude Codeの利用枠は別です。Cursor内でClaudeモデルを選べることを、Claude Codeの契約と同一視しないようにします。
VS CodeではClaude Codeをターミナルからしか使えない?
公式拡張機能のパネルから使えます。ターミナルで使う方法もありますが、どちらか一方しか選べないわけではありません。
Cursorへ移行するとClaude Codeの性能は上がる?
エディタ名だけから性能差は断定できません。同じ作業、モデル、設定で試し、補完や差分確認を含めた開発全体の使いやすさで比較するのが適切です。
まとめ
- Claude Codeの公式拡張機能はVS CodeとCursorの両方で使える。既存のVS Code環境からも始められる。
- Cursorの契約とClaude Codeの契約は分けて考える。両方の有料プランへ加入することは必須ではない。
- 選ぶ基準は、Cursor独自機能が日常の作業に必要かどうか。小さな改修でレビュー時間まで比べると判断しやすい。



