2026年4月は、テック業界にとって年間屈指のイベントラッシュだ。 国内ではAI博覧会、Japan IT Week、NexTech Weekといった大型展示会が目白押し。海外に目を向ければ、Google Cloud NextやAdobe Summit、RubyKaigiなど、開発者・ビジネスリーダー双方にとって見逃せないカンファレンスが立て続けに開催される。
本記事では、4月に開催される国内外30以上のテックイベントを日程順に整理し、それぞれの見どころとあわせて紹介する。
4月上旬(1日〜10日)——AI・Web3・IT総合展が一斉スタート
4月の最初の10日間だけで、東京・名古屋・ロンドンで主要イベントが集中する。
| イベント名 | 日程 | 会場 | 参加費 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| AI博覧会 Spring 2026 | 4/7〜8 | 東京国際フォーラム | 無料(事前登録制) | 公式サイト |
| TEAMZ Summit 2026 | 4/7〜8 | 八芳園(東京) | 有料 | 公式サイト |
| Japan IT Week 春 2026 | 4/8〜10 | 東京ビッグサイト | 無料(事前登録制) | 公式サイト |
| ものづくりワールド 名古屋 | 4/8〜10 | ポートメッセなごや | 無料(事前登録制) | 公式サイト |
AI博覧会 Spring 2026
アイスマイリーが主催する国内最大級のAI展示イベント。 100社以上が出展し、200点を超えるAI製品が集結する。2026年の目玉は、新設された「フィジカルAI・ロボットゾーン」だ。AIエージェント、生成AI、LLM、RAG構築、マルチモーダルAIなど、最前線の技術を体験できる。カンファレンスも40講演以上が予定されており、半日でも十分な情報収集が可能だ。
TEAMZ Summit 2026
「Tradition Meets Tomorrow」をテーマに、八芳園で開催される日本最大級のWeb3・AIカンファレンス。 50カ国以上から1万人超の参加者が集まり、130人のグローバルスピーカーが登壇する。ブロックチェーンインフラ、RWAトークン化、ステーブルコイン、分散型金融、AI最新動向をカバー。100以上のサイドイベントも東京各所で開催される。歌舞伎や太鼓のパフォーマンスなど、日本文化との融合も見どころだ。
Japan IT Week 春 2026
出展社数1,100社、来場者6万人を見込む国内最大のIT・DX総合展示会。 Japan IT Week、Japan DX Week、営業・デジタルマーケティングWeek、EC・店舗Weekの4展示会で構成される。情報セキュリティEXPO、クラウド業務改革EXPO、データドリブン経営EXPOなど、テーマ別に細分化されているため、自社の課題にピンポイントで情報収集ができる。同時開催の「Japan Startup Summit」では、スタートアップ企業のピッチやマッチングも行われる。
ものづくりワールド 名古屋
中部最大級の製造業向け展示会。630社が出展予定。 設計・製造ソリューション展、機械要素技術展、製造業DX展、製造業サイバーセキュリティ展など9つの構成展で、製造業のDXからセキュリティまで横断的にカバーする。中部圏の製造業関係者にとっては年間で最も重要なイベントの一つだ。
4月中旬(11日〜20日)——スタートアップ・AI・開発者イベントが本格化
中旬に入ると、国内外でさらにイベントが加速する。特に4/15〜17は東京と幕張で大型展示会が重なるため、効率的なスケジューリングが求められる。
| イベント名 | 日程 | 会場 | 参加費 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| Channel Partners Conf. & Expo | 4/13〜16 | The Venetian(ラスベガス) | 有料 | 公式サイト |
| RAPID + TCT 2026 | 4/13〜16 | ボストン | 有料 | 公式サイト |
| DevOpsDays Tokyo 2026 | 4/14〜16 | 大崎ブライトコアホール | 有料 | 公式サイト |
| Startup JAPAN 2026 | 4/15〜16 | 幕張メッセ | 無料(事前登録制) | 公式サイト |
| NexTech Week 春 2026 | 4/15〜17 | 東京ビッグサイト西 | 無料(事前登録制) | 公式サイト |
| CityJS London 2026 | 4/15〜17 | Kensington Town Hall(ロンドン) | 有料 | 公式サイト |
| Adobe Summit 2026 | 4/19〜22 | The Venetian(ラスベガス) | $2,295〜 / オンライン無料 | 公式サイト |
DevOpsDays Tokyo 2026
DevOps文化の国際カンファレンスが東京で開催。 ソフトウェア開発、IT運用、自動化、テスト、セキュリティ、組織文化をテーマに、国内外のスピーカーが登壇する。英語セッションの同時通訳もあり、グローバルな知見を得られる。ハイブリッド開催のため、オンラインからの参加も可能だ。
Startup JAPAN 2026
Sansanの名刺アプリ「Eight」が主催する、日本最大級のスタートアップ展示会。 約450社が出展し、VCとスタートアップのマッチングイベント「FUNDeal」も同時開催される。製造業AI・DX EXPO、物流&SCM変革テックEXPOとの併催により、業界を超えた出会いが生まれる場だ。
NexTech Week 春 2026
「未来を変える」をコンセプトに、先端テクノロジー5分野を一堂に集めた展示会。構成展は以下の通り。
- 第10回 AI・人工知能EXPO(AIエージェント、生成AI、LLM)
- 第7回 ブロックチェーンEXPO
- 第6回 量子コンピューティングEXPO
- 第5回 AI時代の人材・組織改革EXPO
- 第1回 ヒューマノイドロボットEXPO(新設)
注目は、日本初の専門展として新設された「ヒューマノイドロボットEXPO」だ。フィジカルAIの最前線を体験できる。AI・人工知能EXPOも10回目の節目を迎え、「AIエージェントWorld」が新設される。
CityJS London 2026
JavaScriptの生誕30周年を記念するカンファレンス。 JSONの生みの親であるDouglas CrockfordやVercelのRich Harrisなど30名以上のスピーカーが登壇。JavaScript、TypeScript、AI、Svelteなどをカバーする。4/15-16がワークショップ、4/17がカンファレンス本番。ロンドンの4つのJSコミュニティが共催する、開発者コミュニティ色の強いイベントだ。
Adobe Summit 2026
デジタルエクスペリエンスの祭典。 200以上のセッション、ハンズオンラボ、13のトラックで、AI、クリエイティブワークフロー、B2Bカスタマージャーニー、アナリティクスなどを網羅する。4/19のプレカンファレンスでは、Adobe Experience Cloudのハンズオントレーニングも受けられる。オンライン参加は無料。マーケター・クリエイター必見のイベントだ。
RAPID + TCT 2026
北米最大のアディティブ・マニュファクチャリング(3Dプリンティング)イベント。 450以上の出展企業、170のカンファレンスセッション、200人のスピーカーが集結する。2026年は航空宇宙・防衛、ヘルスケア、スタートアップ、ニューイングランド地域プロバイダーの4つの新ショーケースを導入。ボストンでの初開催となる。
Channel Partners Conference & Expo
テクノロジーチャネル業界最大の祭典。 「Channel Velocity」をテーマに、AI、サイバーセキュリティ、クラウド、通信、マネージドサービスの最新動向を150人以上のスピーカーと350社以上の出展企業が発信する。MSP Summitも同時開催。
4月下旬(21日〜30日)——グローバルカンファレンスが集中
4月下旬は、Google Cloud Next、Microsoft 365 Conference、RubyKaigiと、グローバル規模のカンファレンスが一気に集中する。
| イベント名 | 日程 | 会場 | 参加費 | 公式サイト |
|---|---|---|---|---|
| Microsoft 365 Community Conf. | 4/21〜23 | オーランド(フロリダ) | $1,850〜 | 公式サイト |
| CPHI Japan / Medtec Japan | 4/21〜23 | 東京ビッグサイト | 無料(事前登録制) | CPHI / Medtec |
| Google Cloud Next '26 | 4/22〜24 | Mandalay Bay(ラスベガス) | $2,299〜 | 公式サイト |
| RubyKaigi 2026 | 4/22〜24 | 函館アリーナ(北海道) | 有料 | 公式サイト |
| eMerge Americas 2026 | 4/22〜24 | Miami Beach Conv. Center | 有料 | 公式サイト |
| ODSC AI East 2026 | 4/28〜30 | Hynes Conv. Center(ボストン) | 有料 | 公式サイト |
Google Cloud Next '26
Googleのクラウド・AI戦略が最も色濃く打ち出される年次カンファレンス。 エージェンティックAI、モダンインフラストラクチャ、ハンズオンラボが中心テーマだ。エグゼクティブキーノート、テクニカルディープダイブ、パートナーショーケースの3本柱で構成される。4/21にはパートナーサミットも開催。Google Cloudエコシステムに関わるすべてのエンジニア・ビジネスリーダーにとって必須のイベントだ。
RubyKaigi 2026
Rubyに関する世界最大の国際カンファレンスが、北海道・函館で開催。 Ruby生みの親であるまつもとゆきひろ(Matz)、JRuby開発者のCharles Nutter、田籠聡がキーノートスピーカーとして登壇する。STORESやpixivなど複数企業が学生支援プログラムを提供しており、次世代のRubyistにも門戸が開かれている。函館の街を舞台にしたコミュニティイベントも魅力の一つだ。
Microsoft 365 Community Conference
200以上のセッション、21のワークショップ、200人以上のMicrosoftエキスパートが集結する、Microsoft 365エコシステム最大の学習イベント。 Jeff Teper、Vasu Jakkal、Charles LamannaらMicrosoftのリーダーシップが登壇し、ロードマップの最新情報を共有する。Copilot展開、Teams Rooms、SharePoint、セキュリティ、ガバナンスなど幅広いトピックをカバー。4/19-20と4/24にはプリ・ポストカンファレンスのワークショップも。
CPHI Japan / Medtec Japan
ライフサイエンス業界のグローバルイベントが東京ビッグサイトに集結。 CPHI Japan(国際医薬品開発展)は30カ国・800社が出展し、約250のセミナーを開催。同時開催のMedtec Japanは医療機器の設計・製造に特化した展示会で、ファーマIT&デジタルヘルスEXPOも併催される。医薬品・医療機器・デジタルヘルスの3領域を一度に回れる、効率の良い構成だ。
eMerge Americas 2026
マイアミで開催される中南米・北米をつなぐテックカンファレンス。 過去最大規模となる2万人以上が60カ国以上から参加予定。AI、量子コンピューティング、ナショナルセキュリティ、ヘルステック、フィンテックの6ステージで展開される。プレカンファレンスでは、AIと量子コンピューティングのハンズオンワークショップも新設。スタートアップのライブピッチも見どころだ。
ODSC AI East 2026
データサイエンティスト・MLエンジニア向けの実践型カンファレンス。 300時間以上のコンテンツ、250名のスピーカー、15以上のトラックで、生成AI、LLM、プロンプトエンジニアリング、MLOps、責任あるAIなどを深掘りする。ハンズオンワークショップが充実しており、「聴く」だけでなく「手を動かす」学びが得られる。ハイブリッド開催。
目的別おすすめイベント早見表
「どのイベントに行くべきかわからない」という方のために、目的別に整理した。
| 目的 | おすすめイベント | 参加形態 |
|---|---|---|
| AIの最新動向を知りたい | AI博覧会 Spring / NexTech Week(AI EXPO) / ODSC East | 展示会 / カンファレンス |
| クラウド・インフラ技術を深めたい | Google Cloud Next / DevOpsDays Tokyo | カンファレンス |
| スタートアップの動向を掴みたい | Startup JAPAN / eMerge Americas / TEAMZ Summit | 展示会 / ピッチ |
| 開発者として技術力を上げたい | RubyKaigi / CityJS London / DevOpsDays Tokyo | カンファレンス |
| DX・業務改革のヒントが欲しい | Japan IT Week 春 / NexTech Week | 展示会 |
| マーケティング・CX領域を強化したい | Adobe Summit / Japan IT Week(マーケティングWeek) | カンファレンス / 展示会 |
| 製造業のDX・IoTを推進したい | ものづくりワールド名古屋 / RAPID+TCT | 展示会 |
| Web3・ブロックチェーンに関心がある | TEAMZ Summit / NexTech Week(ブロックチェーンEXPO) | カンファレンス / 展示会 |
| 医療・ヘルスケア領域を探りたい | CPHI Japan / Medtec Japan / ファーマIT&デジタルヘルス | 展示会 |
| Microsoft製品の活用を深めたい | Microsoft 365 Community Conference | カンファレンス |
イベント参加を最大化する5つのTips
せっかくイベントに参加するなら、得られる価値を最大化したい。以下の5つのポイントを押さえておこう。
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事前にセッションリストをチェックし、優先度をつける。大規模展示会では全ブースを回ることは物理的に不可能だ。「聞きたいセッション」と「回りたいブース」をリスト化しておくだけで、当日の密度がまったく変わる
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名刺は多めに用意する。デジタル名刺交換が普及しつつあるが、展示会ではまだ紙の名刺が主流だ。特にStartup JAPANはEightとの連携が強いため、Eightアプリを事前にインストールしておくとスムーズ
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SNSでハッシュタグをフォローする。カンファレンス中はリアルタイムで情報が流れる。Xで公式ハッシュタグを追うと、自分が参加できなかったセッションの要点も拾える
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海外カンファレンスはオンライン参加を活用する。Adobe Summitのオンライン参加は無料。Google Cloud NextやODSCもオンライン配信を提供する。渡航費をかけずにグローバルの最新情報にアクセスできる
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参加後48時間以内に学びを言語化する。ノートやXの投稿でもいい。「聞いた→忘れた」を防ぐには、帰りの電車の中で3つだけポイントをメモするだけで十分だ
2026年4月は、AI・クラウド・Web3・スタートアップ・製造業DXと、テック業界のあらゆる領域でイベントが集中する1カ月だ。 国内だけで見ても、東京ビッグサイト、幕張メッセ、東京国際フォーラム、函館と、複数の会場で同時多発的にイベントが動く。海外ではラスベガスにGoogle、Adobe、Channel Partnersが集結し、ボストンではRAPIDとODSCが相次いで開催される。
すべてに参加することは現実的ではない。だからこそ、「自分の今のフェーズに必要な情報は何か」を明確にすることが大切だ。
あなたは4月、どのイベントに参加するだろうか。
出典・参考
- AI博覧会 Spring 2026 公式サイト
- TEAMZ Summit 2026 公式サイト
- Japan IT Week 春 2026 公式サイト
- ものづくりワールド 名古屋 2026 公式サイト
- DevOpsDays Tokyo 2026 公式サイト
- Startup JAPAN 2026 公式サイト
- NexTech Week 2026 公式サイト
- CityJS London 2026 公式サイト
- Adobe Summit 2026 公式サイト
- Channel Partners Conference & Expo 2026 公式サイト
- RAPID + TCT 2026 公式サイト
- Google Cloud Next '26 公式サイト
- RubyKaigi 2026 公式サイト
- Microsoft 365 Community Conference 2026
- CPHI Japan 2026 公式サイト
- Medtec Japan 2026 公式サイト
- eMerge Americas 2026 公式サイト
- ODSC AI East 2026 公式サイト