欧州が抱える「敵の後方に届かない」弱点。長距離打撃の空白が突きつける米国依存の限界
欧州が最も深刻な通常戦力の弱点として抱えるのが、敵の後方深くを叩く長距離打撃(ディープストライク)能力の空白だ。米トランプ政権がドイツ駐留米軍の削減を進め、トマホークやSM-6を一時配備する「つなぎ」策も棚上げされたことで、ギャップが改めて露呈した。フランス・ドイツ・イタリア・ポーランド・スウェーデン・英国の6カ国はELSAを立ち上げ、英独はトリニティ・ハウスで2000km超の打撃力を共同開発する。だが配備は2028〜2035年と先になる。DefenseNews、IISS、ECFRの分析を横断し、米国依存を脱しきれない欧州の現実と、防衛費を増やす日本への示唆を整理する。