廃止されるモデルと移行先の一覧
本日廃止されるモデルは以下の2つだ。
| 廃止モデル | 推奨移行先 | 価格変化(入力/Mトークン) |
|---|---|---|
| claude-sonnet-4-20260301 | claude-sonnet-4-6-20260601 | $3 → $3.50 |
| claude-opus-4-20260301 | claude-opus-4-7-20260601 | $15 → $18 |
Sonnet 4 → Sonnet 4.6は約17%のコスト増だが、コーディング精度・長文理解・マルチターンでの一貫性が改善されている。 Opus 4 → Opus 4.7はより高精度な推論と、より長い実効コンテキストの活用が可能になった。
移行の方法はシンプルだ。
modelパラメータで指定しているモデルIDを書き換えるだけでよく、多くのケースでAPIの他の部分を変更する必要はない。
Sonnet 4.6とOpus 4.7の主な改善点
Sonnet 4.6の改善点として特に注目すべきは3つだ。
第一に、コーディング精度の向上だ。 SWE-bench(ソフトウェアエンジニアリングタスクのベンチマーク)でのスコアが前世代から約8ポイント向上しており、Claude Codeを使った自動修正ループの精度が上がっている。
第二に、長文ドキュメントの処理能力だ。 200Kトークンのコンテキスト全体を均一に参照できるよう改善されており、「コンテキストの後半を忘れる」現象が大幅に減少した。
第三に、マルチターン一貫性だ。 長い会話セッションでの指示遵守の安定性が増しており、複数ターンにわたるエージェントタスクで前の指示を上書きしてしまうケースが減少した。
Opus 4.7については、複雑な推論タスクと、MCPサーバーを通じた外部ツール統合の精度が向上している。
Agent SDK課金分離:何が変わるか
2026年6月15日よりAgent SDK課金がPro/Maxプランから分離されたことで、開発者のコスト管理が大きく変わる。
従来はPro(月額20ドル)やMax(月額200ドル)のサブスクリプション内にAgent SDKのトークン消費が含まれていた。 今後はAgent SDK利用に独立したクレジットが必要で、消費量に応じて追加費用が発生する仕組みだ。
想定コスト感の目安は以下の通りだ。
| 利用パターン | 月額概算コスト |
|---|---|
| 軽量エージェント(月100タスク) | $20〜$50 |
| 中規模ワークフロー(月1,000タスク) | $100〜$300 |
| 本番エージェントシステム | $500+ |
既存のAgent SDK利用者は、月末の請求書を確認して費用が予想外に膨らんでいないかを必ず確認すること。
新機能:自ホスト型エージェントサンドボックス
本日の廃止アナウンスと並行して、6月から新しく利用可能になった重要機能がある。
Claude Managed Agentsが自ホスト型のサンドボックスで実行できるようになった。 これにより、エージェントのツール実行(bash、ファイル操作、コード実行など)を自社コンテナ内で行いながら、オーケストレーションのみAnthropicのインフラを使う構成が可能になる。
企業向けのメリットは大きい。 コードや機密データが自社の環境外に出ないため、金融・医療・政府向けのエンタープライズ導入における情報漏洩リスクを根本的に下げられる。 合わせてプライベートMCPサーバーへの接続もサポートされ、社内APIをClaudeが自律的に使う構成が企業のファイアウォール内で完結できる。
移行チェックリスト:今日やること
Claude APIを使っている開発者向けに、今日実施すべき対応をまとめる。
まず、modelパラメータを確認する。claude-sonnet-4またはclaude-opus-4を指定している箇所をコードベース全体で検索する。
次に、モデルIDを書き換える。それぞれclaude-sonnet-4-6、claude-opus-4-7に変更する。
本番デプロイ前にテストを実施する。モデル差異がレスポンスの品質に影響しないかを確認する。
Agent SDKのコスト見積もりを更新する。独立課金になったことでの予算計画を見直す。
自ホスト型サンドボックスの採用を検討する。セキュリティ要件が高いシステムでは特に有効だ。
Claude Fable 5は最上位モデルとして6月9日に一般公開され、今後はHaiku/Sonnet/Opus/Fableの4ティア体制が基本となる。
本日の廃止を機に、自社のAIシステムの技術スタックを棚卸しするチャンスでもある。 今使っているClaudeのモデルが本当にユースケースに最適かを、あなたはいつ最後に見直しただろうか。
ソース: