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円が1986年以来の安値162円台へ。記録的介入でも止まらない円安の構造を読み解く
6月30日、円相場は1ドル=162円83銭まで下落し、1986年以来およそ40年ぶりの安値をつけた。4〜5月に政府・日銀は約11.7兆円(735億ドル)という過去最大規模の為替介入を実施したが、円安の流れは変わっていない。日銀は6月16日に政策金利を1%へ引き上げたものの、FRBの3.50〜3.75%との差は依然2.5%以上あり、円で借りてドルで運用するキャリー取引が円を押し下げ続ける。7月1日発表の米雇用統計は予想を大きく下回り、FRBの利下げ観測が浮上。介入・利上げ・米経済減速という三つの変数が絡む円安の構造を、輸入物価・企業収益・家計への影響と、反転のシナリオまで含めて整理する。
西田 航
