Anthropicは3月10日、AIコーディングCLIツール「Claude Code」に2つの新しいビルトインスキル「/simplify」と「/batch」を追加した。いずれも開発者の日常的なコードメンテナンス作業を効率化する機能だ。
/simplify ── コードの「健康診断」
は、変更されたコードを自動的にレビューし、以下の観点で改善を提案するスキルだ:
- 再利用性: 重複コードの検出と共通化の提案
- コード品質: 命名規則、関数の責務分離、可読性の改善
- 効率性: 不要な処理の削減、パフォーマンス最適化
実行すると、Claudeが変更差分を分析し、具体的なリファクタリング提案をコードとともに提示する。開発者が承認すれば、その場で適用される。
/batch ── 一括変更の自動化
は、複数ファイルに対する一括変更を実行するスキルだ。典型的なユースケースは:
- API名の一括リネーム
- ライブラリのバージョンアップに伴うインポートパスの変更
- コーディング規約の一括適用
- テストファイルの一括生成
従来、こうした作業はIDEの検索置換やスクリプトで行っていたが、/batchはコンテキストを理解した上で変更するため、単純な文字列置換では対応できない構造的な変更にも対応できる。
スキルシステムの拡張性
Claude Codeの「スキル」は、ユーザーが独自に作成することもできるプラグインのような仕組みだ。今回の/simplifyと/batchはAnthropicが提供する公式スキルだが、同じフレームワークで自社のワークフローに合わせたカスタムスキルも構築可能。
開発者にとっての意味
AIコーディングツールは「コードを書く」段階から「コードを維持・改善する」段階に進化しつつある。/simplifyと/batchは、まさにその転換を象徴する機能だ。
新規コード生成だけでなく、既存コードベースの品質維持という地味だが重要な作業をAIが担うことで、開発者はより創造的な仕事に集中できるようになる。
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