月額29ドルが750ドルに——新課金体系の仕組み
2026年6月1日から適用された新体系では、1クレジット=1セントで計算される「GitHub AIクレジット」が課金単位となる。各プランの月額料金は据え置きだが、その料金に相当するクレジット枠が設定された形だ。
プランごとの月額とクレジット枠は以下の通りとなる。
| プラン | 月額 | クレジット枠 |
|---|---|---|
| Copilot Pro | 10ドル | 10ドル分 |
| Copilot Pro+ | 39ドル | 39ドル分 |
| Copilot Business | 19ドル | 19ドル分 |
| Copilot Enterprise | 39ドル | 39ドル分 |
コード補完機能と「Next Edit Suggestions」は引き続き無制限で利用できる。しかし、自律エージェントや長文コンテキストを使ったセッションではトークン消費が急増し、枠を超えた分は追加課金される。
Redditでは「現在の月額29ドルが750ドル近くになる」との投稿が拡散し、別のユーザーは「月50ドルから3,000ドルになる計算だ」と報告している。
エージェント機能の多用者に打撃——代替ツールへの流出も
反発の中心にいるのは、CopilotのエージェントAPIを使って複数ステップの自動タスクを実行していた開発者だ。コード補完のような単純操作と同じ定額料金を払えばエージェントが何時間でも動かせた従来のモデルは、GitHubにとって「持続不可能」だったと同社は説明している。
TechTimesの試算によると、エージェントを多用するユーザーへの請求増加は10倍〜50倍に達する事例も確認されている。課金制移行の事前告知は4月27日に行われていたが、実際の請求額プレビューが出回り始めた5月以降、SNSやGitHub Communityフォーラムで「もはやコスト効率が成り立たない」「笑えないほどの値上げだ」といった声が相次いだ。
代替候補として名前が挙がっているのはOpenAI Codex、Anthropic Claude、DeepSeek V4 Pro、ローカルで動かすオープンソースモデルなどだ。一方、旧来のオートコンプリート機能だけを使う開発者への影響は軽微で、「普通に使っている分には何も変わらない」という声もある。
GitHubの主張と今後の焦点
GitHubは「コード補完とNext Edit Suggestionsは無制限を維持している」点を強調し、価格体系の変更があくまで長時間稼働するエージェント利用を適切に反映したものだとしている。
一方で開発者側からは「旧モデルは安価にエージェントを試せた点に価値があった。実験的な使用まで課金されるなら競合ツールに移る」という意見も多い。
今後の焦点は、GitHubがクレジット枠の拡充や上限設定機能を追加するかどうかだ。企業プランでは管理者によるユーザーごとの予算設定機能が予告されており、個人プランへの同様の対応を求める声は高まっている。AIコーディングツール市場における競争が激化するなか、価格戦略の再考を迫られる可能性もある。
ソース:
- 'What a joke': GitHub Copilot's new token-based billing spurs consternation among devs — TechCrunch (2026-05-30)
- Copilot Billing Shock Hits Developers — Visual Studio Magazine (2026-06-04)
- GitHub Copilot Pricing Change Drives Backlash: Agentic Bills Jump 10x to 50x for Power Users — TechTimes (2026-06-01)
- GitHub Copilot Moves to Usage-Based Billing: What Changes June 1 — Let's Data Science